広島大会で起こったサプライズ
(出典:新日本プロレス公式)
長きに渡って行われたWTLも、先日をもって終了。
結果はジュース・ロビンソン&デビッド・フィンレー組が、
3連覇を狙ったEVIL&SANADA組を下し、優勝を勝ち取った。
新日本としても、タッグ戦線に新しい風を吹かせたいということだろう。
今後優勝チームがどのような景色を見せてくれるか、期待したいと思う。
さてそのWTL最終戦広島大会だが、様々なサプライズなどがあった。
今回は決定したドームのカードと絡めつつ、書いていこうと思う。
MOX、ジェリコ、リュウ・リー 登場!
(出典:新日本プロレス公式)
まずはジョン・モクスリ―が、サプライズで会場に登場し、
早速ランスと派手な場外戦を繰り広げた。
昨日発表されたドームのカードによると、1.4 テキサスデスマッチにて、
US王座戦が行われるとのことだ。
この二人のドームでのデスマッチでの戦い。これはもう期待感しかない。
うまくスイングすれば、全カードを食いかねないカードであると思う。
完全に覚醒したランスと世界のMOXとの戦い。日本のみならず、全世界が注目のカードであることは間違いないだろう。
自身としても1.4で一番見たいカードである。
続いてはドラゴン・リー改めリュウ・リーの登場である。
(出典:新日本プロレス公式)
ご存知の通りCMLLを解雇され、新日本の登場が難しいと思われていたリュウ・リー。
ドラゴン・リーというリングネームは使えなくなったが、
新日本に再び出場できることはジュニアのこれからを思うと朗報であると言えるだろう。
そしてこの出来事を最も喜んでいるのは、もちろん高橋ヒロムのはずだ。
誰のせいでもないが、起こってしまったヒロムのアクシデント。
そしてヒロムの欠場中に起こった、リュウ・リーの契約問題。
お互いこのまま離れてしまうことは望んでいなかったはずだが、
事実は二人を引き離しつつあったと思う。
そんな中リュウ・リーがどのような決断をしたかはわからないが、
新日本との関係を優先したということだろう。
その決断にファンとして拍手を送りたいと思う。
今回はタッグを組むことになったが、
二人が立っている場所はやはり対角線がふさわしいだろう。
おそらく二人もそう思っているはずである。
考えうる最高の展開は、1.4でヒロムがIWGPジュニアを奪還し、
初防衛戦でリュウ・リーを迎え撃つことだ。
2月の大阪城ホールにはぴったりの、最高のカードであると思う。
ぜひ実現を期待したいと思う。
サプライズの最後はクリスジェリコ。
今回もVTRによって、対戦相手の棚橋弘至を挑発した。
(出典:新日本プロレス公式)
この試合は勝敗うんぬんより、
日米のレジェンド同士が向かい合うということに意義があると思う。
続きがあるという戦いではないと思うので、業界のアイコンと言われる二人が、
どんな爪痕を残すかというところがポイントと言えるだろう。
ラフな展開にもなると思うが、基本的にクラシカルなレスリングが主体の二人である。
この二人にしか見せることのできない戦いを期待したいと思う。
KENTAとみのる 覚醒した飯伏幸太
ここからは最終戦を観戦し、感じたことを書きたいと思う。
まずはKENTAとみのるの戦いである。
この試合は最終戦の第5試合、
そして両チームにとっては、語弊はあるが消化試合であった。
(出典:新日本プロレス公式)
始まる前は、みのるとKENTAの戦いは面白そう、くらいしか思っていなかったが、
実際の戦いは本当に刺激的であった。
見方を変えれば外様の大物同士の戦いである。
すなわち新日本での生き残りをかけた戦いであるといえるだろう。
居場所を見つけるため、そして守るため、二人にしかわからない思いがあったはずだ。
今回はタッグということもあり、二人の決着が付いたわけではない。
しかしファンに強烈な印象を残したことは間違いないところだ。
ドームのNEVER戦は後藤洋央紀との戦いとなったが、ファンが見たいのは、
みのるとの一騎打ちの方かもしれない。
こちらもぜひ近いうちに実現して欲しいカードであると思う。
そして最後はIWGPヘビーの前哨戦について。
まずこの日のオカダは、必要以上に相手チームを挑発していた。
それが引き金になったのかはわからないが、試合後にオカダと向かい合ったとき、
飯伏幸太は権利証のブリーフケースで思いきりオカダを殴打した。
(出典:新日本プロレス公式)
正直な思いを書くが、これまでのドームのメインと比べ、盛り上がりに欠けていると
感じているファンはきっと多いと思う。
前回の棚橋・ケニー、そして前々回のオカダ・内藤を思い出すとなおさらだ。
その理由考えてみると、対立軸がいまいち見えないことにあると思う。
ベビー対ベビー、ヒーロー対ヒーロー 。
この構図はファンにとっては、感情移入が難しい。
今回の件が対立軸を作るいいきっかけになって欲しいと思う。
また改めて思ったことは、多くのファンは行儀のいい飯伏幸太より
何をするかわからない狂気的な飯伏幸太を求めているということだ。
原点回帰ではないが、試合でもそのような姿を見せて欲しいと思った次第である。
今回はWTL最終戦の振り返りとドーム関連について書いてみた。
次回はドーム前の後楽園大会3連戦について書いてみようと思う。
別の意味でドームよりも刺激的なカードが目白押しである。
特に復帰戦を含む、ヒロム絡みのカードは見逃せないところだ。
では今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。