先日、東京スポーツに上記の記事がアップされた。
それはオカダカズチカがG1から復権の狼煙を上げるという
内容のものであったが、ご覧になった皆さんも多いかと思う。
その中で2冠王者内藤哲也に言及している部分もあった。
以下がその抜粋であるので、ご確認いただきたい。
内藤は今後IWGPとICで別々に防衛戦を行うプランを掲げるが、
オカダは「何をそんなにビビってるのかなって。
分ける必要ないじゃないですか。保険かけたいのかなって
思っちゃいますよね。1冠負けても王者でいたいのかなとか」
とバッサリ。仮に片方の王座戦で敗れながら、もう片方のベルトを
保持すると、そのベルトの価値は著しく低下する…という主張だ。
「それは2つを1つにした人の責任というか…。
負けた時はもう王者じゃないですよ。だったら(もう1つのベルトを)
返上するべきだと思いますよ」と、あるべき王者像を説いた。
(引用:東京スポーツ)
オカダの言い分を要約すると、別々で防衛するのは内藤哲也がビビっている証拠。
もしどちらかのタイトルマッチで負ければ、それはもはや王者ではない。
よってもう一つのベルトも返上すべきであるというものだ。
これについてはいろいろな意見があると思うが、
新日本にとって重要なことは、オカダカズチカが再び
IWGP戦線に言及したことにあると思う。
1月5日に王者陥落後、オカダカズチカはあえて2冠戦線に興味を示さずにいた。
そればかりかKOPWという新機軸を提唱し、そちらに注力していた向きもあった。
今の2冠戦はLIJのお家騒動に使われ、価値が落ちている。
そんなベルトは今は興味がない。神宮大会まではオカダのスタンスは
このようなものであったかと思う。
しかしその2冠戦線も神宮大会で一区切りがつき、
年間最大シリーズのG1が始まるにあたり、
ついにレインメーカーが復権を宣言した。
誰もが認める新日本プロレスのトップオブトップがIWGP戦線に
参戦となれば、G1以降はこれまでと違う展開が生まれるのではないだろうか。
多くのお客様に今の姿をみせるため、あえて別々での防衛戦を主張する内藤哲也、
そしてそれをビビっているとして、認めないオカダカズチカ。
やはりこの二人は決して相まみれない二人であると言える。
しかしその対立こそが新日本プロレス最大の魅力でもある。
内藤哲也とオカダカズチカ。新日本が誇る頂点の二人。
こちらに関してはおそらく皆さんも異論はないだろう。
内藤哲也とEVIL。そしてヒロムも含めたエモーショナルな展開も
個人的には嫌いではなかったが、この二人の物語も同じくらいに魅力的だ。
もし長期間の抗争を経るとなれば、2017年内藤哲也がG1を優勝し、
時の王者、オカダカズチカにドームで挑むという抗争以来であろう。
再び立場を変えて、その光景が見ることが出来るのか非常に楽しみである。
さて今回のオカダカズチカのこの発言を受けて、
内藤哲也は一体、どのような言葉を返すのであろう。
決してこのようなニュースを見逃す内藤哲也ではない。
しっかりとチェックし、どこかでコメントを返すであろう。
新日本最高の人気ユニットを牽引し、頂点を極め内藤哲也は
制御不能ではなくなったと言われて久しいが、
あのオカダカズチカ相手なら、以前のような姿が見れるかもしれない。
内藤哲也の魅力は追われる立場より、追いかける立場の方が、
存分に発揮できることは事実であると思う。
そして内藤哲也が唯一そんな立場になってしまうのが、
このオカダカズチカであるかと思う。
この記事を読んで、昨年のような二冠をめぐる物語のパーツというものではなく、
二人だけのタイトルをかけた物語を見てみたいと思った次第だ。
さあ、G1でオカダカズチカは宣言通り復権できるのか。
その答えが見えるまでもう少しの辛抱である。
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