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（出典：新日本プロレス公式）
6月23日、NJC1回戦の最終日が行われた。
これをもってNJC2020のベスト16が決定したことになる。
ここまでの勝ち上がりを見ての感想は、皆さんどうお思いだろうか。
個人的には比較的順当な結果であったかと感じている。
今後2冠王者内藤哲也が待つドミニオンの決戦の切符を掴むために、
ますます白熱した戦いが見れることは間違いないだろう。
誰がその1枚の切符を掴み、ドミニオンで内藤哲也と向かい合うのか？
その行方の予想を楽しみながら、2回戦以降も追いかけていきたいと思う。
ではここからはNJC1回戦最終日を振り返っていこう。
目次
高橋ヒロムと矢野通の二人にしか出来ない前哨戦
(出典：新日本プロレス公式）
まず今大会のカードで取り上げたいのは、
NJC公式戦ではないこちらのカードだ。
それは第3試合で行われた、
内藤哲也・SANADA・鷹木信悟・高橋ヒロム
対
オカダカズチカ・石井智宏・矢野通・SHO
のスペシャルマッチである。
この試合はNJC2回戦で対戦する
二つの組み合わせの前哨戦であったわけだが、
完全にヒロムと矢野通の独壇場となった。
（もう一つの前哨戦はSANADA対SHO）
まずは両者の試合後のコメントをご覧いただきたい
矢野通
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（※手に持ったバリカンを見て笑いながら）ずいぶんビビってるな、
オイ！ 楽しみだな、オイ！ 明日だ明日！ 明日！ オマエの髪の毛、
いい具合に伸びてるなオイ！ 俺のことが、好きなんだろーーー？
（引用：新日本プロレス公式）
高橋ヒロム
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※足首をテーピングで固定されているため、チョコチョコと小刻みに
足を動かして少しずつ前進しながら）オイ、ちょっと待ってくれ。
この定位置まで行くのが大変なんだよ。オイ、クッソー、
コメントブースまで来るのに何分かかった？
10分以上かかってるじゃないか！ （※座り込んで）寂しいじゃねぇか、
ロス・インゴ！ 誰も切ってくれねぇよなぁ。オマエら、
ハサミだの何だの言ってたけど、オマエらの手の力で何とでも
なっただろう？ ……あ！ そうだーーーー！
（※仰向けに寝て、縛られた足首を上に上げた状態で）
俺も手ぇ使えたーーーーー！ （※手でテーピングをはがしながら）
こうやってできるじゃねぇかよ！ は？ 俺、すげぇバカじゃん！
（※テーピングをはがしていく）マジうぜぇ！ マジうぜぇ！
取れんじゃねぇかよ、本気出せば！ マジか、気づかなかったよ！
ふざけんなよ！ あー、チクショウ！ あー、俺がバカだったな！
何だよ、そうだ！ 手が固められてると勘違いしてた！ 手ぇ使えたぜ！
言えよ！ ……いや、コレは俺だな！ ロス・インゴどうのこうのも
確かにそうだけど、気づいたなら言えよ！ でも絶対アイツら、
気づいてないから言わなかったんだろう？
ま、元を辿れば俺がバカじゃねぇかよ！ 何だよ、チクショウ！
（※テーピングを足首のフサフサからはがし、捨てていく）
フサフサがいっぱい取れる！ チクショウ！
（※両足が自由になり、カメラを向いて正座して）
面白れぇじゃねぇかよ、矢野通！ デカさ。ヘビー級。面白い。
正々堂々と、ぶつかり合いましょうか。
（※何かに思い当たった表情になり）アレェ？ 何か忘れてる気がする…
ア～レ～？ 何か忘れてるぞ、俺……。ぶつかり合い……
いや、ぶつかり合いはしたぞ……ぶつかり合い……ぶつかり合いしたっけ？ （※髪に手をやり、小声になり）アレ？ バリカン……バリカンだ！
（※前に突っ伏して）……思い出した！ バリカン！……バリカン！……
やっぱりヤだ！……やりたくない！……そうだ！……バリカンだった！……
そうだった！……そうだった！（※顔を上げると、完全に錯乱した表情で
けいれんするように体を跳ねさせ）ウヘヘ……バリカンだった！……
ウヘヘヘ……バリカンー！
（※と、笑いとも叫びともつかない声を上げながらヨロヨロと控室へ）
（引用：新日本プロレス公式）
これを見る限り完全に
【バリカン】
を巡った戦いとなっているわけだが、その経緯を知らないファンにすれば、
何をやっているのかさっぱりわからないだろう。
ご存知ないファンの皆様に向けて、その経緯を簡単に紹介させていただく。
約10年近く前の話となるが、まだ極悪ヒールであった矢野通は、
なぜか当時ヤングライオンであった高橋広夢に目を付けた。
そして、最終的にはシングルマッチで対戦し負けた高橋広夢の髪を
バリカンで剃り上げたのだ。
ちなみにこの試合は敗者髪切りマッチでも何でもないのだが。
その当時の写真と試合結果をいかに添付しておく。
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（新日本プロレス公式）
試合結果
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これが事の経緯だが、今回の2回戦はそのトラウマが蘇ったという
ストーリーにて展開されているというわけだ。
通常の新日本プロレスのバチバチした前哨戦とは、真逆と言える展開だが、
これは千両役者である二人だからこそ成り立つ世界観であるだろう。
この結末がどうなるかはまさに神のみぞ知るというところだが、
楽しみにしているファンも多いのではないだろうか。
EVIL 内藤哲也に、そして夢の3冠王に一歩前進
（出典：新日本プロレス公式）
EVILにとってこの小島聡戦は、２月の後楽園大会のリベンジマッチであるが
快勝という内容できっちりと勝利し2回戦にコマを進めた。
しかし以下のコメントにもあるように、
EVILが見据えているものは、もっと大きくそして高い目標である。
（バックステージコメント）
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（※インタビュースペースに着くと片膝を立てて座り込み）
小島のラリアットは、強烈だ。確かに、強烈だ。
だが、勝ったのはこの俺だ！ リング上でも言った通り、
この俺が、今年のトーナメント、何が何でも、優勝してやるからな。
そして、内藤の持つベルト2本を奪い、覇者で王者の3冠王になってやる
よく、覚えとけ！
（引用：新日本プロレス公式）
そうEVILが見据えているもの、それはNJCを制覇し、
そして内藤哲也との2冠戦も制したうえでの3冠王という偉業である。
今大会、EVILの優勝を予想している私としては、実に心強いコメントである。
勿論断定はできないが、ベスト4まではこのまま進出するとみている。
問題は2冠戦を含めたその先の3つの戦いである。
まずはNJC準決勝、相手は誰が出てきそうだろうか。
私の予想はSANADAである。
そして決勝の相手がヒロムとなり、
そこもクリアすれば、2冠戦の相手は内藤哲也だ。
この時点で皆様、お気づきのことだろう。
そう、この展開でいけばロスインゴ同門対決の3連発である。
内藤哲也にロスインゴヘビー級4番手、最下位と言われたEVILが、
この対戦を3タテすれば一気にユニット内の序列も変わるだろう。
それはまさに地の底に堕ちた闇の王にピッタリな逆襲劇が完結することとなる。
EVILがこの夏、覇者で王者の3冠王となることが叶えば、
新日本のこれからの景色は一変することになるだろう。
This is new japanと自らを呼称するEVILには、
ぜひこの夢を達成してほしいと思う。
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（出典：新日本プロレス公式）
まとめ
来たる7月3日（金）に行われるNJC準決勝は以下にもある通り、
34年ぶりに何と生中継で行われる。
（生放送のニュースはコチラ）
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金曜8時からの生放送。
往年のファンにはたまらない響きと言えるだろう。
そしてゴールデンタイムでの放送、これはヒロムの夢の一つでもある。
その夢が叶う準決勝の舞台に果たしてヒロムは辿り着けるだろうか。
もしその舞台に辿り着けば、IWGPヘビーは持っていないが、
ジュニアチャンピオンとして、ゴールデンタイムで
放送されるという一つの夢が叶う。
そしてその夢が叶った時、もう一つの夢であるIWGPヘビーのベルトは
もう目の前ということだ。
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