(出典:新日本プロレス公式)
ドミニオンに関する前回記事はコチラ
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それでは今回は前回記事に引き続き、
ドミニオンについての考察を書いていきたいと思う。
今回のテーマはおそらくメインとセミにマッチマイクされるであろう、
2冠王座戦、そしてIWGPタッグ選手権である。
今回のNJC、そしてドミニオンの結果は、来年度も行われるであろう、
新春のドームへ向けての展開の出発点となるかと思う。
つまり起承転結で言うところの【起】の部分となり、
プロレスファンとしては、ここからの展開予想をする際の
スタートとなるところである。
さあ、新日本プロレスは再開後初のビッグマッチで、
どのようなドラマを見せてくれるだろうか。
皆さんもそれぞれ思いを巡らせていただければと思う。
目次
IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル選手権
(出典:新日本プロレス公式)
今回の2冠戦のカードは皆さんもご承知の通り、
2冠王者内藤哲也とNJC優勝者によって争われることのなる。
つまり考えられるカードとしては、
内藤哲也ーオカダカズチカ、そして内藤哲也ーEVILということになる。
どちらが進出してきても好勝負となることは間違いないが、
今後の展開を踏まえると、どちらが優勝するかによって、
大きく意味合いが変わってくるかと思っている。
まずはここまでの両者の戦いを見ると、
それは実に好対照であるかと思う。
一部対戦相手に恵まれたという面もあるかと思うが、
レインメーカーを使わずとも、
終始圧倒的な強さを見せるオカダカズチカ。
そして邪悪な戦法を解禁し、まさに原点回帰、
つまりヒールたるファイトスタイルへ舵を切ったEVIL。
この試合はプロレスの普遍的な対立構造である、
善と悪の戦いというように捉えることも出来るだろう。
そしてそのどちらかと対戦する内藤哲也は、
東京スポーツ紙上でこのように語っている。
(その記事はコチラ)
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2冠王者自身は理想も予想もEVILと同門対決を待ち望んでいるようである。
そして個人的にも気になっていたEVILのファイトスタイルについて、
内藤哲也がどう思っているかについても、このように語っている。
勝ちにこだわる姿勢、結果を求めているEVILというのは
いいと思いますよ。僕がNJC優勝してIWGPを取った2016年も
そのくらい必死でしたから。逆に言えば、そのくらいの貪欲さがないと
今のオカダは倒せないと思います
(引用:東京スポーツ)
EVILの変貌によりSNSなどでは、
しきりにユニットのことが囁かれているが、
リーダーである内藤哲也は概ね肯定しているように思える。
というより完全無欠という形容がふさわしい今のオカダには、
それぐらいの貪欲さが無いと倒せないと言い切っている。
もしかすると内藤哲也は、2016年NJCを優勝し、
そしてIWGPヘビーを初戴冠した自分と、
今のEVILを重ね合わせているのかもしれない。
周りがどう思おうとかまわない。
俺のやりたいようにやる。
この二つは内藤哲也がロスインゴへと
自らを振り切ったときに語った言葉だが、
これは今のEVILを象徴している言葉ともいえる。
内藤哲也は自らも通ってきた道を、
EVILにも経験してほしいと願っているのではないだろうか。
そしてさらに上のステージへと昇ってほしいとも思っているはずだ。
その舞台が2冠戦であればシュチュエーションとしても最高である。
よって今回だけは何が何でもEVILに
勝ってほしいと個人的には思っている。
そしてもう一つの師弟対決ともいえる
内藤哲也戦へと必ずコマを進めてほしいと切に願っている。
IWGPタッグ選手権
(出典:新日本プロレス公式)
こちらも今後の新日本プロレスのタッグ戦線、
ひいては重要度、優先度を占う意味でも大きな一戦かと思う。
話をひとまず整理しておくと中断前、
満を持して登場した新日本最高のベビーフェイスコンビ、
ゴールデン☆エースが、ファンの期待に応えベルトを戴冠した。
そしてこのことによってこれまでのタッグの流れは
一気に変化することが予想された。
なぜならそれは、シングルでもトップクラスに位置し、
かつ人気でも上位に位置する二人がコンビを
結成したという事実がそこにあるからだ。
これまでのタッグ戦線の主役たちは、ロスインゴのEVIL・SANADAを除くと、
ほぼタッグ屋と言っていいチームがその座を独占していた。
シングルとの棲み分けが成されていたと言えば聞こえは良いが、
言葉を選ばずに言うと、シングルよりは雑に扱われていたという歴史がある。
そこでその流れを一新しようと登場したのが、ゴールデン☆エースである。
そして今回その相手となるのは鈴木軍の
タイチとザックというヒールコンビだ。
キラキラのベビーフェイスの相手は、悪ければ悪いほど、
そして憎ければ、憎いほどその戦いは盛り上がるものだ。
その視点で言うと、このNJCでヒール側のタイチが両者を破った現状は、、
ゴールデン☆エースから言うと最高の展開であると言えよう。
お客様の声援を一身に浴び、そして大舞台で悪を倒す。
勧善懲悪というものはプロレスにおいて最高のスパイスである。
よって今回はゴールデン☆エースが有利かと思っているが、
一方でタイチ達の防衛ロードも見てみたい気がする。
なぜならゴールデン☆エースなら、王道と言える
防衛ロードになりそうであるが、
タイチ達が持てば、何かと難癖をつけファンからすれば、
新鮮な展開が期待できるからだ。
そのような思いもあり今回のこのタイトルマッチは、
非常に注目すべき試合であるかと思う。
まとめ
都合2回にわたりドミニオンのことを書かせてもらった。
上述したが、今回のドミニオンは今後の展開においての
スタート地点と言える位置づけとなるだろう。
そしてこれからは無事大会が開催できる環境であれば、
例年以上のスピード感をもって、展開が進んでいくかと思う。
まずはG1が無事に、可能であればフルメンバーで行えればいいのだが、
それも世界情勢的に予断を許さない状況である。
つまり今年に限ってはプランAだけでなくB、Cと、
いろいろなパターンを考えておく必要があると言えそうだ。
そしてファンとしてできることは決まったことを
いかに楽しみ、応援していくということであるかと思う。
今一度、今新日本プロレスが見ることが出来ることに感謝し、
この再開後、有観客大会としては初となる大阪城2連戦を楽しみたいと思う。