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NJCトーナメント表
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(出典:新日本プロレス公式)
NEW JAPAN CUP 2020。
例年とは違う新日本最強をかけた32名のトーナメントによる戦いが、
6月16日より無観客試合として始まった。
これは先日の記事にも書いたことだが、
実際に本格的な戦いが始まったこの日の映像を見ても、
無観客による違和感はやはり感じることはなかった。
逆に通常興行では観客の声援にかき消されしまう、
技の繰り出す音、そして選手の息遣いなどがリアルに感じられ、
より臨場感が増したように思う。
その前提に戦いのクオリティーの高さが
あることは言うまでもないが、
これであれば準決勝までの戦いに
見る側としても不安は全くないと言えるだろう。
それではここからはNJCの始まりとして行われた、
初日の戦いについて書いていこうと思う。
一つだけ先に書いておくと、数か月振りの試合、
そしてシングルマッチであったはずだが、
いきなりこのクオリティを見せることができる
新日本のレスラーはやはり最高すぎるということである。
目次
ならず者ルチャドールが見せた熱いハート
(出典:新日本プロレス公式)
今回の大会を語る上で、最初に書くべきはこの試合であるかと思う。
以下は石井智宏、そしてデスペラードのコメント及びツイッターだが、
まずはそちらをご覧いただければと思う。
このトーナメント、ジュニアとかヘビーとかよ、騒いでるけどよ。
特にあいつ、試合中も言ってたな?
でも、俺からしたらヘビーもジュニアも関係ねえよ。
俺は新日本来る前から、ずっとそういう闘いをしてきたんだ。
身体の大小は関係ねえんだよ。ゴチャゴチャうるせえな。
もちろんよ、身体の大きさで有利不利はあるよ。
でも、リング上がったら関係ねえんだよ。
(自分の親指で自身の胸を指し)ここだよ、ここ。要はよ。
それを実践すりゃいいんだよ。本能の赴くままに闘えばいいんだよ、
おら、おい! ゴチャゴチャうるせえな!
(引用:新日本プロレス公式)
自分の引き出しを全部さらって引っ張り出された
— El Desperado (@ElDesperado5) 2020年6月16日
うえに
プラスアルファが知らんとこから出てきた感覚
その上で全てを受け止められて叩き潰された
もうここまでくると悔しいとか通り越していっそ清々しいわ
畜生
石井智宏ヤベー
特にデスペラードのコメントを見れば、わかるかと思うが、
この戦いは階級の枠を超えた素晴らしい戦いであったかと思う。
試合前の期待も高かった一戦ではあったが、
まさにその前評判をも超える、
文句なしのこの日のベストバウトであろう。
普段は当日の解説でもあったように、
飄々としている印象のデスペラードだが、
そんな彼にもやはり全てのレスラーが
持っているであろう熱いハートがあった。
それは石井智宏というレスラーが、
ある意味唯一無二の存在であるからこそ、
表に出たのかもしれない。
ではなぜ石井智宏は対戦相手の熱い心を引き出せるのか。
その答えは簡単に出せるものではないが、
その要因の一つは、相手の全ての攻撃を受け入れ、
そして自らも全ての攻撃を出し尽くす、ファイトスタイルにあるだろう。
しかし答えの本質はそのようなモノではないような気がする。
これはこれからの宿題とし、考えていこうと思う。
IWGPジュニアヘビー級王者 夢への第一歩を踏み出す
(出典:新日本プロレス公式)
結果的には順当と言っていいかはわからないが、勝ち上がったヒロム。
しかし予想外の苦戦を強いられたと言ってもいいかと思う。
そこには本間朋晃の奮闘があったともいえるが、
このトーナメントを勝ち抜き、師匠 内藤哲也の元にたどり着くなら
少々物足りなさが残る戦いであると言えるだろう。
下の写真にもあるように、大会前の優勝予想アンケートの結果は、
幾多のヘビー級選手を抑え、オカダカズチカに続き2位に位置している。
優勝予想アンケート結果はコチラ
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(出典:新日本プロレス公式)
すなわち今のヒロムは一人のジュニア選手、
そして一人のジュニアチャンピオンという存在ではなく、
新日本全体で見ても大きな存在であるということである。
そしてその期待の裏返しとして、当然求められるものが高くなるということだ。
言い換えるとヒロムを見るファンの目が、これまで以上に厳しくなるともいえる。
でもそれはヒロムならこのヘビー級も参戦するトーナメントを勝ち抜き、
内藤哲也との運命の対決を見せてくれるのではという思いからくるものだ。
多くのファンの夢を見せてくれると思える選手だからこそ、
ファンは応援し期待するものである。
そのような特定のレスラーにしか到達しない領域にいるヒロムには、
勝ち上がりの段階においてもファンを納得させるファイトが必須となる。
準々決勝以降のヒロムの戦いにはさらなる期待をしたいと思う。
NJC初日終了後のトーナメント表はコチラ
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(出典:新日本プロレス公式)
まとめ
再開直後に行われているシングルのトーナメントであるNJC。
なぜ再開後すぐにこのシリーズを持ってきたのか。
普通に考えれば、特別なシリーズを組まず、
タッグなどで感覚を取り戻すことを考えると思う。
もちろんドミニオンに間に合わせるということもあるが、
そこにあるものは110日間という長期にわたる中断があっても、
これまで同様、いやこれまで以上の戦いを見せることができるという
圧倒的な自信からくるものであるかと思う。
そして事実その通りのファイトを我々に提供してくれている。
これはこれまでの記事でも繰り返し書いていることだが、
本当に新日本プロレスのレスラーの皆さんは素晴らしいと思う。
それを改めて記し今回の記事を終わりとしたいと思う。
(初日の予想記事はコチラ)
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