ひーじゃープロレスブログ

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【新日本プロレス】BOSJ 27  LIJ同門対決 ~ヒロムの責任感とBUSHIの感情と~

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(出典:新日本プロレス公式)

 

 

11.20後楽園大会のメインで行われた、

高橋ヒロムとBUSHIによるLIJ同門対決。

結果はヒロムが勝利し、BOSJ2勝目を挙げた。

 

 

この結果だけを見ると、順当なモノであると

思ったファンも多いことだろう。

 

 

しかしこの戦いの中には、

ヒロムのトップとしての責任感と

 

 

BUSHIのヒロムには負けたくないという感情が、

込められていたように思う。

 

 

そしてそれらが融和し、今回のBOSJの中でも

ベストバウト級の戦いが生まれたのである。

 

 

特に私がヒロムのトップとしての

責任感を感じたのは以下の場面であった。

 

 

試合終盤、ヒロムはBUSHIのフィニッシュホールド

であるMXを食らい、多くのファンは敗戦を覚悟したかと思うが、

なんとヒロムは3カウント直前で返したのだ。

 

 

ヒロムの肩を上げさせた要因は、

俺がジュニアを守るというトップとしての

責任感に他ならない。

 

 

またBUSHIもこの初めてのヒロムとの同門対決の中で、

いつも以上に感情を爆発させて戦っていたように感じた。

 

 

普段ユニットでは調整役に回ることの多いBUSHIだが、

この日は純粋にレスラーとして、

ヒロムには負けたくないという思いがあったのだろう。

 

 

つまりお互いがそれぞれの立場で、

それぞれに熱い想いを持ち、

この同門対決に臨んだということである。

 

 

そしてヒロムは対戦後、BUSHIに対しこのような

感謝の弁を述べている。

 

BUSHIさん、あなたが同じチームで、あなたがパートナーで本当によかったです。心から感謝します。今日、対戦が組まれて、俺が勝ったから言うんじゃないです。前から言おうと思ってたことが、今日言えてよかったです

(引用:新日本プロレス公式)

 

 

このコメントの意味を読み解くと、ヒロムはこの対戦を通じ、

改めてBUSHIの存在の大きさを知ったということか。

 

 

それはこの二人が再びタッグを組む時には、

よりパワーアップした姿が見られるということだろう。

 

 

是非二人にはまだ届いていない忘れ物、

そう、二人でないと獲れない

あのベルトを取りに行ってほしいと思う。

 

 

直近のタイトルマッチでも敗れた二人であるが、

この同門対決を経て、新しい何かを見つけたとすれば、

次こそは二人の悲願は達成されるのではないだろうか。

 

 

ではここからは話はすこし変わるが、

このBOSJにおいて、そして現在の新日ジュニアにおいて

ヒロムが求められている立場や状況について書いていこうと思う。

 

 

ご存じの通り今のヒロムは、神宮大会で石森に敗れ

シングルのベルトから陥落し、

 

 

またタッグのタイトルも何度かチャンスがありながら、

デスぺ、金丸組の牙城を崩せずベルト戴冠には届いていない。

 

 

つまりシングルの前チャンピオンであるが、

ハッキリ言えば何も持っていないということだ。

 

 

そんな状況のヒロムであるが、このBOSJ27では

ほとんどの大会でメインを託されている。

その数は実に8大会中7試合である。

 

 

これはヒロムがベルトを超越した存在であると

会社が判断した結果であると思うが、

他のジュニア選手にとっては面白くないだろう。

 

 

これに対し、多くのレスラーが

なにかしらの発言をして当然であると思う。

 

 

なぜ、ヒロムだけがそんなに優遇されるのかと、

噛みつくべきところだろう。

 

 

そのような発言が他のレスラーから発せられれば、

ファンはそれに興味をもち、

よりBOSJにも興味を持つことになるはずだ。

 

 

つまり思っている感情を言葉にして伝えるということは、

大会を盛り上げるプロモーションとして、

大きな効果があるということである。

 

 

現状はデスぺがその役割を果たし、

石森がそれに答えるというところにとどまっているので、

 

 

これからヒロムと対戦する選手も、

どんどん発信していく必要性があるだろう。

 

 

それは同時に開催されているWTLに負けない

というところにもつながってくるかと思う。

 

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ではそのすべてを受けて立つヒロムはか、

どのような思いを持っているだろうか?

 

 

上述した通り、ヒロムは今チャンピオンではない。

それゆえに、タイトルを再び奪還するためには

このBOSJに優勝するほかないということは明白である。

 

 

そしてその、優勝しかないという思いは、

BOSJが開催されることがわかった時から、

相当な覚悟として持っていたことだろう。

 

 

そしてさらに大会日程が発表されると、

チャンピオンを差し置いて多くの大会を

締める立場を任された。

 

 

人はこのような立場に置かれると、

そのプレッシャーに負ける人と、

その境遇を楽しみ実力以上の力を発揮する人がいると思う。

 

 

これは我々の普段の仕事などでもよくある場面だが、

ヒロムはおそらく後者であろう。

 

 

新日ジュニアは俺に任せておけ。

今ヒロムはそんな気概を持って、

戦いに臨んでいるのではないだろうか。

 

 

会社や上司とすれば、部下がこのようなマインドを持って

仕事に取り組んでもらえることは、

嬉しくもあり、そして頼もしくもある。

 

 

その結果、もっと大きなことを任せようと思うのは

ある意味自然の摂理であると言えるだろう。

そしてそのような人はポジションも上がっていくこととなる。

 

 

今回、ヒロムが置かれた立場などを見て、

このようなことを感じた次第である。

 

 

さて、多くのファンの予想通り、このBOSJ27で

ヒロムは優勝を勝ち取ることができるだろうか。

それらを注視しつつ引き続き、BOSJを追いかけていきたいと思う。

 

 

 

 


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