今回WTL出場のため、久々の来日を果たしたタマ・トンガ。
そのタマ・トンガの公式インタビューが先日公開されたので、
早速読んでみたのだが、その内容が非常に興味が惹かれる内容であった。
このインタビューは全編無料にて公開されているので、
まだの方はぜひご覧いただければと思う。
↓
今回のWTLのこと、そして内紛が続くバレットクラブのことなどを
語っているのだが、彼の知的な部分がよくわかる内容である。
詳細は追って書いていくが、つまりこの男がいれば、
バレットクラブは大丈夫であるということである。
ではここからはインタビューの気になる部分を抽出し、
考察していきたいと思う。
EVILは、L・I・Jっぽいやり方に慣れてたんだろうな。だから、EVILがBULLET CLUBに入った時に、ジェイは「自分のポジションが脅かされている」と危機感を抱いたのもかもしれない。まあ、それは理解はできる。だが、何も心配することはない。俺たちはこの状況をうまく処理するさ
(引用:新日本プロレス公式)
まず個人的にもっとも気になった
この部分を取り上げてみたいと思う。
これはEVIL加入後のことを語っている部分だが、
内紛状態と思われる今の状態を見ても
タマ・トンガは何も動じているわけではなさそうである。
ご存じの方も多いと思うが、タマ・トンガは、
コア4と呼ばれるバレットクラブの創設メンバーだ。
(残りはフィン・ベイラー、カール・アンダーソン、そしてファレである。)
つまり創設メンバーとしてこれまでの
幾多のリーダー交代、そして分裂などをタマは経験している。
もしかすると彼にとっては今の状況も
どこかでいつか見た風景ということかもしれない。
これはビジネス上でもいえることだが、
この経験値、経験則というものは、
問題解決において大きな武器となる。
それは自分の中でこの問題では、
このように対応するというように、
最適解を導き出す精度や速度が高くなるということである。
つまりタマはこれまでの経験の中で、
このジェイとEVILの騒動の着地点を見出しているということだろう。
それが【俺たちが上手く処理するさ】
というインタビューでの言葉につながっていると思う。
また、その俺たちの中にはあの同じオリジナルメンバーである
バッドラック・ファレも入っていることだろう。
次にインタビュー内でKENTAにも言及していたので、
そちらについても触れてみたいと思う。
まずは以下をご覧いただければ幸いだ。
オイ、KENTAこそ、『G1』MVP級の活躍だっただろ! 対戦相手によって闘い方を変えたり、ずっとおまえたちの関心を惹き続けていた。リング上だけじゃない。試合後の行動、バックステージのコメント、SNSでの言動、すべてがおまえらの興味を惹きつけた。おまえらはKENTAから常に目を離せない。そうだろ?
だから、KENTAはBULLET CLUBの中でもパーフェクトと言える存在なんだ。
(引用:新日本プロレス公式)
見てお分かりの通り、タマはKENTAのことを絶賛しているわけだが、
これはまさにプロがプロを認めたということだろう。
対戦相手によって戦い方を変えるというリング上だけではなく、
どうすればファンが喜ぶのかを考え、
それをリング外でも率先的に行っている。
これは言葉にすればプロであれば
だれもが行うべきことのように思えるが、
このようなことを実際に行い、
しかも継続しているレスラーは数えるほどであろう。
だからKENTAはタマからパーフェクトな存在と言われ、
かつファンの支持も獲得できるわけである。
当たり前にみえることをやり続ける。
私を含め多くの人にとっては耳の痛い話であると思う。
しかしこれはどんなジャンルであっても、
成功する人の共通点であるといえるだろう。
改めてこのインタビューからそんなことを学んだ次第である。
最後に
今後、実際にジェイとEVILの関係がどのように収まり、
バレットクラブ自体がどうなっていくのかは、
現時点では誰にも分らない。
しかしわかっていることは、バレットクラブのために動き、
この騒動のカギを握る男は、このタマ・トンガであるということだ。
そんなユニットのために働くタマ・トンガを応援したくなるのは
多くのファンの共通の思いではないだろうか。