5.29大田区大会を終了しBOSJ29のリーグ戦もついに最終戦を残すのみとなった。
最終戦を残した現在の結果を先に書くと、戦前本命とされていた選手同士の
直接対決で両ブロックとも優勝決定戦進出の選手が決まる。
約2週間で9戦を戦うという過酷なスケジュールであったが、
それゆえに最後は本当に実力のある選手たちが残ったということだろうか。
いずれにせよすべては5.31富山大会ですべてが決まるということだ。
それでは改めて各ブロックを整理していきたいと思うが、
まずAブロックで決定進出の可能性を残しているのは、
現IWGPジュニアヘビー級王者石森太二と新日ジュニアの象徴高橋ヒロムである。
現在の新日ジュニアで最強と呼ばれる石森と、
史上初の3連覇、4度目の優勝を狙うヒロム。
終わってみれば順調なところに落ち着いたということだろう。
この二人の対戦は石森が新日本プロレスに本格参戦後、
数々の名勝負を繰り広げてきたが、印象としてはどちらかが
有利にしているというイメージはない。
よって今回もどちらが勝利するかは全く読めないところだが、
ポイントとなるのはヒロムのいう秘策ではないだろうか。
後楽園大会3連戦で3連敗を喫したヒロムは、
BOSJのために用意した秘策の存在をほのめかしたが、
以降も試合を見るかぎりその秘策はまだ出していないかと思う。
そう考えるとこの石森戦に勝利するために温存していると思うが、
はたしてTIMEBOMB2を超える何かが最終戦で飛び出すのか。
そのあたりがこの戦いの勝敗の行方を左右することになりそうだ。
次にBブロックを見てみるとこちらは3名の選手に決定戦進出のチャンスがある。
それは元IWGPジュニアヘビー級王者であるロビー・イーグルス
そして前IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラード、
最後にJ‐CUP連覇の実績を持つエル・ファンタズモだ。
まず決定戦進出の条件を整理すると、直接対決の終わったロビーは
最終戦のティタンに勝ち、かつデスペラードが勝利する必要がある。
またデスペラードは自身がELPとの対決で勝ったうえに、
直接対決で敗れているロビーが敗れなければならない。
そう考えると引き分け以上であれば自力で決めることが出来る
ファンタズモが圧倒的に有利な立場であると言えそうだ。
しかしこれまでのBOSJやG1を含めたリーグ戦では、
圧倒的有利と言われていた選手たちが涙を飲んだシーンは数多くある。
つまりそれは逆転での進出というパターンが多いということだが、
このBブロックもその歴史が繰り返されるのか?
その点も大いに注目されるところだろう。
では最後に各ブロックの優勝決定戦進出者を予想したいと思う。
これはあくまで個人的な予想であるが、
Aブロックはヒロム、そしてBブロックはファンタズモが、
6.3武道館大会のメインに進むのではないかとみている。
さてこの予想が当たるのか、もしくは外れるのか、
それが判明する5.31富山大会は本日18時半スタートだ。