ひーじゃープロレスブログ

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【新日本プロレス】 デスペラードとヒロム ~大好きと大嫌いとべつに~

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(出典:新日本プロレス公式)

 

 

11.18後楽園大会のメインで行われた、

高橋ヒロムとエル・デスペラードの戦い。

 

 

因縁の戦いと銘打たれた今回の試合は、

デスぺが持ち味を存分に発揮しヒロムを下した。

 

 

戦前からSNSなどを通じ、さまざまな言葉の戦いを

行っていた両者だが、今回の試合のポイントとなった言葉は

ヒロムが言った、『べつに』という言葉だろう。

 

 

ではこの二人のこれまでのお互いに対する感情を

いったん整理してみると、

 

 

デスぺは以前から公言しているように、

ヒロムのことが大好きである。

そしてヒロムはデスぺのことが大嫌いであった。

 

 

つまり相反する感情であったが、

お互いのことを思う感情があったということだ。

 

 

しかし今回の試合前にヒロムが発した『べつに』

という言葉をデスぺはこのように受け止めたかと思う。

 

 

『もうべつにお前には興味がない』と。

 

 

つまり大好きと大嫌いの関係であったヒロムから、

興味を失ったと言われたと考えたということだ。

 

 

この発言の真意はともかく、

デスぺにはこの言葉が耐えられなかったということだろう。

 

 

それが試合終了間際のイスでの膝への攻撃、

そして試合後のマイクにつながったかと思う。

 

 

試合中の非情な攻撃、そして試合後のマイクを集約すると

デスぺの思いはこういうことだろう。

 

 

『興味を失ったおれにまた興味を持ってくれたか?』

 

 

歪んだ感情と言えばそれまでだが、

二人には二人にしかわからない感情があるのだろう。

 

 

それはヒロムの試合後のコメントや、

その後のツイッターなどを見ればよく分かるかと思う。

 

コメント

 人の性格はなかなか変わんねえなぁ……

 

ツイッター

 

 

 

ここから考えるとどうやらヒロムは

再びデスぺに興味を持ったことは間違いないようだ。

それはこれまで以上に大嫌いになったという感情とともにであるが。

 

 

この歪んだ関係を清算する場がもしこのBOSJであるとすれば、

それは優勝決定戦ということになる。

そしてそれは多くのファンが望むカードであるかと思う。

 

 

もしかするとこの試合を見た多くのファンは、

さらにその思いを強くしたのではないだろうか。

 

 

ではここからは少し別の視点での話を書きたいと思う。

それは今回の試合後のコメントでデスぺも言及していたが、

メイン回数の偏りについてである。

 

 

金丸義信の欠場もあり、対戦カード、試合順の変更があったが、

試合順の決まっている8大会中、実に7大会はヒロムがメインである。

つまりYLである上村優也との試合以外はすべてメインということだ。

 

 

またこれもデスぺが語っていたが、

ご存じの通りヒロムは現在チャンピオンではない。

 

 

もし現在もチャンピオンであれば、このメインの回数は

まだわかる話となるが、そうではない一選手がなぜここまで

大会を任されるのかということである。

 

 

高橋ヒロムは特別な存在。

そういってしまえばそれまでだ。

 

 

あえて説明するとすれば、会社の評価は

ベルトを持っていようが、持っていまいが、

ジュニアの中心はヒロムである、としているということだ。

 

 

他の選手にとっては屈辱的だが、

これもまた事実であるとも言えるだろう。

 

 

それはヒロムが築いてきたモノであるとも言えるが、

彼には他のレスラーにはない多くの個性がある。

 

 

圧倒的な華、発信力、カリスマ性、ファンからの期待感や後押し。

これらはヒロムにしか持ち得てないものである。

 

 

だからヒロムはジュニアの象徴と呼ばれるのだ。

そしてそれらすべてが合わさり、圧倒的な光を放っている。

 

 

しかし光だけが輝いていても、

その輝きには限界があり、

それ以上のものは作れないと言えるだろう。

 

 

さらにジュニアをより良いモノにしていくには

その対称となる影と呼ばれる存在が必要だろう。

 

 

光が増せば影も大きくなるように、

影の存在が増せばより光はより輝こうする。

 

 

ヒロムという光に対する、デスぺという影。

やはりこの二人はお互いを必要としていると

言っていいだろう。

 

 

素直ではない二人なのでこれからも

お互いの思いを素直にいうことはないかと思う。

 

 

しかし表現は違えど目指す目標というものは

きっと同じであるだろう。

 

 

それは新日本ジュニアをこれからさらに

大きくしたいという思いであるはずだ。

 

 

デスぺとヒロム。

二人の物語はこれからもまだまだ続きがありそうだ。

その最終章はいったいどのような結末だろうか。

 

 

 

 


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