昨日は上記の記事で2018年あたりまでの内藤哲也を振り返ってみた。
よって今回の記事ではその続きとなる2019年からの内藤哲也を振り返ってみたいと思う。
2019年と言えば、まずは年頭の2冠王者宣言であろう。
以下は1.29後楽園ホール大会でのコメントを抜粋したものであるのでご確認いただきたい。
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内藤哲也は、インターコンチネンタル王座を保持しながら、一体何を見据えているのか(※目を見開くポーズ)。皆様、去年の10月、両国大会を思い出してくださいよ。当時のIWGPヘビー級チャンピオン、ケニー・オメガに、飯伏幸太、そして当時のUSヘビー級王者、Codyが挑戦したわけですよ。つまり、他の王座を保持しながら、IWGPヘビー級王座に挑戦することは可能ってことでしょ? じゃぁ、俺はそこを狙っていこうかな。インターコンチネンタル王座と、IWGPヘビー級王座を同時に保持すること、俺はその史上初の偉業を目指していきますよ。
(引用:新日本プロレス公式)
私の記憶が正しければ、これが公に2冠王者となることを初めて宣言した時かと思う。
この一言をきっかけに現在につながる展開が出来るとは、
当時の内藤哲也もまさか思ってはいなかっただろう。
つまり2冠王座から統一へというすべての出来事は
この一言から始まったということだ。
しかし結果的に初代2冠王者を戴冠した内藤哲也だが、
その道のりはこれまでのプロレス人生と同様険しいモノであった。
G1も予選で敗退し、また9月のIC戦でジェイに敗れ、
たしか11月の時点ではどのベルトの挑戦権もなく丸腰であった。
そこから強引とも言える方法で何とかICの挑戦権を掴み、
ドーム2連戦への逆転劇につながるわけだが、
当時の内藤哲也ファンはきっとハラハラしていたことだろう。
しかし何もないところから目標を見つけ、
それを掴むために追いかける姿は内藤哲也の最大の魅力である。
今振り返ると当時の内藤哲也はもしかすると2冠王者時代より
輝いていたかもしれないと思うのいk
そう考えると苦悩のコロナ禍のなかでの2冠王者時代を経て、
丸腰となった今は、当時の状況と似ているとも言える。
以下は先シリーズの最終戦、5.4福岡大会でのコメントだが、
そこで逆転の内藤哲也の始動を示唆している。
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でも、でも、俺のホームである広島大会(4.26)にて、オーカーンにシングルマッチで勝ち、そして“逆転の内藤哲也”のきっかけをつかんだ……つもりなんで、そこは前向きにとらえていきたいと思いますよ。さあ、こっからどうやって逆転しようかなあ……。どうやって、来年1月4日、東京ドームのメインイベントにつなげよっかなあ……。
(引用:新日本プロレス公式)
これからわかることは内藤哲也の次に目指すものは
来年1.4東京ドームのメインの座ということだ。
今年の1.4ドームで敗れた後に語った、『必ず戻ってくる』という言葉を
彼は忘れていなかったということだろう。
現在は緊急事態宣言の影響で興行がストップしている状態であるが、
はたして興行再開後、カリスマは誰を標的とし、
どのような方法で目標を達成しようというのか。
これまでと同様この男からは目を離してはいけないということだろう。
最後にこの週プロ内の記事のことから少しだけ話しておきたい。
内藤哲也は若いころ40歳くらいで引退すると考えていたようだ。
そして今その40歳に近づいてきたわけだが、
これからあと何十年もするつもりはないとのことだ。
今の内藤哲也を見せたい。
これは彼の口癖であるが、もしかするとそう遠くない
先を見据えているからこその言葉なのかもしれない。
星屑から制御不能なカリスマへ。
そんな内藤哲也をいつまでも見たいと思っているのは私だけではないだろう。