5.3福岡大会でのNEVER無差別級タイトルマッチで、
王者棚橋弘至を破り、見事史上初のシングル4冠制覇を成し遂げたジェイ・ホワイト。
IC王座が統一された今となっては、今後誰も成し遂げることが出来ない
唯一無二の存在になったと言えるだろう。
若干28歳、新日本入団から6年目でこの快挙を成し遂げたジェイホワイトとは
いったい何者なのか?そしてジェイの凄さとはいったい何なのか?
今回の記事ではそちらについて進めていきたいと思う。
ではプロレスラーとしてのジェイの凄さとはいったい何なのか?
まずはやはりプロレスIQの高さだろうか。
プロレスIQ自体をひとことで定義づけるのは非常に難しいが、
試合だけではなく、その前後を含めての盛り上げ方などは、
キャリアを考えるとかなり秀でている部分であるかと思う。
つまり抗争全体をプロデュースする能力が高いということが言えるだろう。
今回のネバー戦を例にすると、既にIWGPの全ベルトを獲得しているジェイが、
格下と言えるネバーのベルトを取りにいく必要はないとも言える。
しかしジェイは史上初の4冠王という、新しい概念をファンに提案し話題を集めてみせた。
これはビジネスでいうと、仕事を待つという姿勢ではなく、
自ら創出するアクションと言える。
まさにこれは仕事が出来る人が行うアクションであるところからも
ジェイの凄さが垣間見える。
きっとジェイは他の道に進んでいても成功していたのではないだろうか。
しかしプロレスラーたるもの、肝心の試合でファンを納得させなければ、
当たり前だが支持を得ることは出来ない。
だがジェイは個人的な主観であるが、その試合という部分も圧倒的にうまいと感じる。
ジェイのファイトスタイルを見ると、
のらりくらりという言葉を連想する方が多いとはずだが、
彼は試合中余計なことを一切しないので、
試合自体が間延びするということがほぼないように思う。
また視野の広さも大きな特徴と言えるだろう。
よってこのような能力を持っているジェイは、
誰と試合をしても高水準な試合を作ることが可能である。
現在の新日本の隠れた名勝負製造機と言えるだろう。
またこれはヤングライオン時代のジェイが語っていたことであるが、
(ワールドにて視聴可能)
自分は秀でた身体能力はないが、努力を続けるという能力はあると言っている。
実はこれこそが彼の最大の長所かもしれない。
それはあの鍛え上げられた身体にも表れているし、
バレットクラブのリーダーとして、さらに言うと新日本プロレスの一員として、
それらを高みに連れていくという姿勢にも表れていると思う。
現代の現れたこの稀代のヒールレスラーは
これから我々にどんな景色を見せてくれるのか?
いつまでも新日本プロレスにとどまって欲しいと思っているのは
きっと私だけではなく、多くのファンの総意ではないだろうか。