ひーじゃープロレスブログ

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【新日本プロレス】賛否両論の『否』を投げかける新日本プロレスの意図

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www.njpw.co.jp

 

 

 賛否両論。

最近のビッグマッチのエンディングなどの展開を見て、

今盛んにSNS上で語られている。

 

 

賛否両論というが多くの意見は『否』。

すなわちこのような展開にファンは納得していないということである。

 

 

このような展開を見せれば、ファンがざわつくことは、

もちろん新日本プロレスも承知の上だろう。

 

 

ではなぜあえて新日本プロレスはこのような『否』を生むような展開を

我々に続けて投げかけているのだろうか。

今回の記事ではそちらについて考えていきたいと思う。

 

 

まずは今年の東京ドーム2連戦からの

ビッグマッチを振り返ってみたいと思う。

 

 

東京ドーム2連戦を一つのパッケージと考えると、1.5が締めくくりとなるが、

そこで内藤哲也が2冠王者という歴史的な偉業を達成し、

誰もが大合唱というハッピーエンドを期待したかと思う。

 

 

しかし皆さんもご存知の通り、史上最悪の乱入劇と言われている、

KENTAの暴挙により、一転ドームはバッドエンドに包まれた。

 

 

それを受けた2.9大阪城ホール。

内藤哲也が史上初の2冠防衛戦で、KENTAを破り会場は大歓声に包まれた。

 

そしてその後高橋ヒロムを呼び込み、夢の師弟対決の実現が決まる(当時)

 など一転この大会はハッピーエンドで終えたわけである。

 

 

その後コロナ禍の影響により、新日本プロレスは長い中断に入り、

6月中旬に無観客にて興行が再開されたのである。

 

 

そして再開後初のビッグマッチである大阪城ホール2連戦だが、

初日はEVILのNJC優勝のより、内藤哲也との同門対決が決まり

 

 

ハッピーエンドで終わるかと思われたが、衝撃の裏切りにより

この大会もバッドエンドと言える結果となった。

 

 

そして2日目のドミニオン。

前日の裏切りを受けさらに盛り上がりを見せた2冠戦だが、

これもBCの暴挙によるEVILの勝利となり、2日連続後味の悪い結果となった。

 

 

さらに直近の名古屋大会。

ここも同様にBCの乱入劇をきっかけにヒロムがEVILに敗れた。

 

 

直後に内藤哲也が登場し、ファンも少し留飲が下がったとは思うが、

その後のプロレスファンの評価は厳しく辛辣であった。

 

 

ざっと振り返ってみたが、ほとんどがバッドエンドとなっているため、

ファンのストレスはかなりのものであるだろう。

それはSNSなどを見ても明らかである。

 

 

ではなぜここまで敢えてファンに否定されるような展開を続けたのだろうか。

それは今後その振り幅以上のポジティブな展開が待っているからであると思う。

 

 

何を持ってポジティブというかは、ファンにより違うかと思うが、

ここは多数のファンの意見という意味合いでいいかと思う。

 

 

ここまでの展開のイメージが悪ければ悪いほど、

それが裏返った時の歓喜は大きいものになるだろう。

 

 

仮に内藤哲也が神宮で2冠王座を再び戴冠した時の歓喜は、

もしかするとずっと防衛を続けているよりも大きいのかもしれない。

 

 

それを見越し新日本プロレスは賛否両論の『否』、

別の言葉で言うと『揺らぎ』を作ったのではないかというのが、

私の見解である。

 

 

 

 

そしてもう一人、新日本に揺らぎをもたらそうとしている男がいる。

それは現在の新日本の象徴ともいえるオカダカズチカである。

 

 

以下の記事は少し前のアントニオ猪木との対談について書いたものだが、

その対談の中でも今の新日本には『否』の部分が足りないと

オカダカズチカは語っていた。

 

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そしてそれを実行するかのように、先日KOPW構想をぶち上げたのである。

ルールは持ちよりファン投票で決める。そしてベルトは作らない。

つまり基本的に何をやってもOKということだ。

 

 

ロスインゴ中心の現在の2冠戦線戦線から背を向け、

オカダは新しい概念を作り出そうとしている。

 

 

ファン参加型のこの提案は、これまでの新日本になかったことであり、

まさに賛否両論を生みそうなモノであると思う。

 

 

現在のところ、好意的に受け入れられていると感じるが、

これが成功するか、失敗するか、また継続できるのか?

 

 

すべては実際に始まってみないとわからない。

オカダが創り出そうとしている揺らぎは、果たしてどのような結果になるだろうか。

 

 

これはよく語られていることだが、現状維持は停滞と同義であると言われる。

それはエンターテイメントであれば、マンネリというモノにつながり、

より死活問題となるだろう。

 

 

新日本プロレスも国内では圧倒的なトップとなり、

現状を維持してもいいようなものだが、それに満足することなく、

新たな景色、新たな仕掛けをやめようとはしない。

 

 

それはやはりアントニオ猪木の時代から脈々と流れる、

新日本プロレスのレガシーというものだろうか。

 

 

『対世間』というアントニオ猪木が常に意識していたことに、

オカダカズチカは対談を通じ気づいたのだろうか。

さらに上のステージへ新日本を連れて行くのはやはりこの男なのかもしれない。

 

 

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