7.26後楽園ホールで行われたG1CLIMAX32第6戦。
今回の記事ではその大会で行われた、KENTAvsEVILの
バレットクラブ同門対決について書いてみたいと思う。
EVILはこの戦いがリーグ戦初戦となるが、
KENTAは初戦でザックに敗れているので、
すでに後がない状態での戦いと言えそうだ。
そんな中始まった今回の戦いは、
プロレスの面白さが詰まった戦いであった。
試合開始からお互いに駆け引きを仕掛け試合の主導権を握ろうと
様々な策略を施し試合を組み立てていった。
握手やウルフパックサインからのだまし討ち、
当日発売開始の自伝や松葉杖をつかった策略、
そして後楽園では定番の場内暗転など、
リング上以外ので戦いが数多く繰り広げられたこの戦いは
ヒール同士の同門対決としてファンに普段とは違った
プロレスの楽しさを提供したと言えるだろう。
個人的には楽しめた戦いであったが、
ご覧の皆さんの評価はどのようなものだろうか。
そして惜しくも試合に敗れたKENTAはバックステージで
このようなコメントを残している。
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(ワールドのTVカメラマンに向かって)ほら、やっぱり! ほら、やっぱり! あれほど公式戦には来るなって言っただろう! 太ってんな! お前、来るなつってんだよ! 毎年言ってんだろ? 公式戦にお前、来んなよ、本当に。お前、前回、いつ来た? 札幌来たな? 俺どうなった? 負けたな? 来んなよ、もう! 公式戦の時、来んなよ!
あんだけ言ってんだろ。ふざけんな、本当に。そんでお前、また太ったろ? いや、太ったろ。(TVカメラマンがカメラで頷くと)ゆっくり頷くなよ! 腹立つな。来んなよ、だからもう公式戦の時はマジで。(自伝をカメラの前に突き出して)これに書いてあっただろう! 『公式戦には来るな』って、お前。書いてなかった? ふざけんなよ! 全部これに書いてあるよ。なんか聞きたいことある?
──公式戦は2敗がデッドラインって言われていますが?
KENTA「自伝に書いてある。45ページに。他は?」──HOUSE of TORTUREの試合ぶりはいかがでしたか?
KENTA「はい、自伝に書いてある。65ページ。はい、次?」
──次の試合は8月2日の浜松での後藤戦なんですけども。
KENTA「あっ、完全にそれについて書いてある、自伝に。はい、次……って、いいよ、もう! 全部書いてあんだよ。俺が今日何が言いたいかっていうと2つあって、お前は二度と公式戦に来るなってことと、この自伝に言いたいことは全部書いてあるってこと!」
カメラマンに悪態につきつつ、自伝をさりげなく宣伝。
KENTAに関しては試合後のコメントまでがワンパッケージであり、
それを含めて楽しむべきだろう。
そしてこの日勝利したEVILの次の対戦は因縁の相手と言える内藤哲也だ。
もし内藤哲也がEVILにも敗れ3連敗を喫すれば、
まさにこの日EVILが語ったように、逆転の内藤哲也ではなく、
コールド負けの内藤哲也となってしまうだろう。
さて次の内藤戦にはいったいEVILはどのような策略、
謀略を繰り出してくるのだろうか。
そしてEVILに関しては、インタビューでこんなことを答えている。
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なんと不仲説が囁かれているバレットクラブのリーダー、
ジェイ・ホワイトとの決勝戦を望み、
そのうえで大団円で締めようじゃないかと提案しているのだ。
この記事でもあるように額面通りにはにわかには受け取れないが、
この二人による決勝戦がもし実現すれば、それはかなり楽しみである。
はたしてこのG1CLIMAX32はバレットクラブにより染め上がられるのか。
今後の展開も引きつづき追いかけていきたいと思う。