史上初の秋のG1クライマックス30が開幕し、早くも約10日が経過した。
現在各ブロックとも2戦ずつ終了したという状況である。
私ももちろん各大会をワールドを通して視聴しているのだが、
今大会はいつもにもまして好勝負が連発しているように感じる。
多くのファンの皆さまも同様の気持ちではないだろうか。
よって当記事ではまだまだ序盤戦の段階であるが、
ここまでのG1クライマックスを駆け足で振り返ってみたいと思う。
目次
進化を続ける二冠王者 内藤哲也
まず始めは現在の新日本プロレスの中心、
内藤哲也について書いていこうと思う。
ある意味チャンピオンであっても、
チャンピオンらしくない姿が魅力でもある内藤哲也だが、
このG1においては、まさにこれぞ王者という姿を見せていると感じる。
つまり内藤哲也は頂点を極めたと言われる今も、
さらに進化しているということだ。
受けの凄さはもともと定評があるところだが、
現在はそれだけでなく、相手の魅力も最大限に引き出し、
最後には勝利するという、まさにチャンピオンという姿を見せている。
これまでの王者時代とは一味も二味も違うこの内藤哲也を
30分以内で倒すことは、同じブロックの選手から見ると、
相当困難なミッションであることは間違いない。
チャンピオン自らが語った全勝でのG1クライマックス優勝。
今の内藤哲也を見ればその可能性は十分にあると言えるだろう。
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モンスターと化したオスプレイ
コロナ化の影響で約7か月間、
新日本参戦が叶わなかったオスプレイ。
このG1で久々に日本のファンにその姿を披露したわけだが、
そのビルドアップしたボディと圧巻すぎる強さは、
多くのファンを驚かせていることは間違いない。
105㌔までパワーアップした力強さと、
これまでと変わらぬハイフライヤーっぷりがハイレベルでミックスし、
まさにモンスター級の強さを兼ね備えて新日マットに帰ってきた。
G1開催前時点でのオスプレイの評価は
あくまでダークホース的なものであったと思うが、
2戦が終わった現時点では、優勝候補の一角と言っても間違いはないだろう。
ケニー・オメガに続く史上二人目のG1優勝に輝くのが
この男であっても全くもって不思議ではないということである。
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King Switchの帰還
そしてこちらも無事7か月ぶりの日本への参戦が叶った、
King Switchことジェイ・ホワイト。
元々昨年来より新日本4強というポジションであったが、
今回のG1を見ていると、よりその強さは進化している印象である。
ジェイの実力に関しては、いまさら語るまでもないかと思うが、
その圧倒的なインサイドワークと技の的確さは、
さらに凄みを増していると、このG1の戦いを通じ感じている。
本日因縁の地、神戸で行われるオカダ戦、
そして上述したオスプレイ戦、この二つをうまく乗り切れば、
Aブロックを勝ち抜く可能性は極めて高くなるだろう。
この実力者がまだ27歳であるという事実には驚かされるばかりだ。
昨年の準優勝者であるこの新日本最高のトップヒールがG1を制し、
両国をバッドエンドに染め上げる光景が今から目に浮かぶのは、
きっと私だけではないだろう。
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SANADAの躓き
開幕前の予想では個人的に優勝候補としていたSANADA。
しかしリーグ戦はまさかの2連敗スタートとなってしまった。
同門、同ブロックの内藤哲也の2連勝スタートとはまさに好対照である。
結果的に過去の優勝者や決定戦進出者には、連敗スタートは珍しくはないが、
そのジンクスめいたものは、今年のSANADAにも当てはまるのだろうか。
そのカギを握るのは、やはり10月1日に予定されている、
内藤哲也との同門対決だろう。
ここで内藤哲也にもし土をつけることが出来れば、
両国での最終戦となる因縁のEVIL戦まで一気に駆け抜けるかと思われる。
逆にもし内藤哲也に敗れ、さらに負けがかさめば今年のG1は
実質的に終了となるだろう。
SNSやファン予想などを見てみると、SANADAに期待する声は、
過去最大級であることは間違いない。
このG1も黙して語らぬという状態が続いているが、
地元であのキラーワードがSANADAの口から発せられるのか。
ロスインゴファンならずとも、大注目の一戦であることは間違いない。
この一戦は大げさに言えば、今後のSANADAの未来にかかわる
ターニングポイントとなるのではと個人的には考えている次第だ。
新日本プロレス NJPW SANADA「Grasp」Tシャツ
さて本日よりAブロックからG1クライマックスが再開される。
メインのオカダ対ジェイ、セミの信悟対オスプレイなど
今回も好カードが目白押しである。
その神戸ワールド大会は本日16時スタートだ。
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