(出典:新日本プロレス公式)
(出典:新日本プロレス公式)
新日本プロレス最高のヒールユニットであるバレットクラブ。(以下BC)
今回のG1には4名のレスラーが参戦しているが、
その中でもジェイ・ホワイト、KENTA、そしてEVILの3人が
現在のTOP3といって間違いないだろう。
しかしこの3人の関係性は、ファンの皆さんもご存じの通り、
少々複雑なものであると言っていいだろう。
まずはそのあたりをここから書いてみたいと思う。
まずちょうど2年前の9月、外道とともに衝撃の裏切りにより、
当時分裂状態にあったBCに転じたジェイ・ホワイト。
そしてその後、BC4代目のリーダーとなり現在に至っている。
続いて昨年のG1から新日本に電撃参戦を果たしたKENTA。
そのG1最終日にこれまた衝撃的な裏切りによりBC入りを果たした。
そしてその後のKENTAの活躍は皆様もよく知るところかと思う。
現リーダーであるジェイとも、問題なく共闘していると言っていいだろう。
つまり二人の関係は良好であるという印象だ。
そして今夏、これもロスインゴからの脱退という、
ユニット史上初の裏切り劇を演じたEVIL。
そしてそのままBC入りを果たし、二冠王者にも昇りつめた。
しかしここで問題はこのEVILの一連の行動は、
ジェイ、KENTAが日本にいない中で行われたということである。
元々のユニットの性質上、BCは外国人選手が中心のユニットである。
よってこのコロナ禍の中、実質的にほぼ限定的な選手、
つまり日本人選手しか活動できず、ユニットとしてはピンチを迎えていた。
そのような状況下でEVILはBCに電撃加入し、
外国勢不在の中、実質的にリーダーの座に就いたのである。
いわば今はこの3人の関係は、答えが見えておらず宙ぶらりんであると言えるだろう。
そしてついに今回のG1クライマックス30で初めて3人が、
同じシリーズに参戦するという状況が生まれたわけである。
しかし幸か不幸か今回のG1は前哨戦が無く、公式戦しか行われないという
例年とは違うスタイルで興行が行われるというレギュレーションだ。
EVILとKENTAは同じブロックだが、ジェイは別ブロックであるので、
何もなければこの3人全員が顔を合わせるのは最終戦の両国となるはずだ。
また同ブロックであるEVILとKENTAもここまではともに互いの試合には
姿を見せることはなく、ファンからすればどのような状態であるのかは
判別しにくいと言えるだろう。
乱入上等というユニットの性質を考えれば、今後の重要な局面で
姿を現すことは十分に考えられるところだが、
それが共闘なのか、はたまた対立となるのかは今のところはわからない。
しかし己のヒール道というものをこのG1で見つけつつあるEVILが、
ジェイ、KENTAと結託すれば、BCの勢力は強大となることは間違いなく、
新日本の中心の座に就く可能性は極めて高くなるはずだ。
この答えを我々ファンが知ることになるのは、
おそらく両国での優勝決定戦であるはずだ。
個人的にはその優勝決定戦にBCのメンバーが進出すると考えている。
それはジェイか、KENTAか、もしくはEVILかはわからないが、
必ずこのうちの一人は決定戦にコマを進めているはずである。
そしてその入場時に初めて全員が同時に姿を現すのではないかと思う。
ジェイとKENTAが観客を煽り、その横でEVILが不気味な笑みを浮かべている。
ロスインゴの全員が横並びになる光景も、圧倒的なダークヒーロー感があるが、
それとは一味違うスーパーヒールの揃い踏みが見られるはずだ。
プロレスというジャンルを考えれば、ヒールという存在は極めて重要である。
その存在が大きければ大きいほど、相手は輝くことが出来るからだ。
今、内藤哲也という圧倒的なファンの支持を得る
カリスマに対抗することが出来るのは
ヒールに徹するこの男たちしかいないだろう。
このG1を経て今後BCが、そしてこの3人の関係性が
どう進化していくのか実に楽しみなところである。
3人でのTOO SWEETが見れる日ももう間もなくのことであろう。
新日本プロレス NJPW BULLET CLUB(バレット・クラブ) TOKYO Tシャツ
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