

(出典:新日本プロレス公式)
先日新日本プロレスより代表取締役異動に関するお知らせという
我々ファンにとってはかなり衝撃的なニュースがリリースされた。
すでにこのリリースはご覧になった方は多いかと思うが、
このニュースを念のため説明すると、
現在の代表取締役社長であるメイ社長が、
10月23日付で退任されるというものである。
私も会場で観戦した際、その姿を何度かお見かけしたことが
あるということもあり、これまでの社長交代を
知った時とは違う気持ちになったことは事実である。
それだけメイ社長はファンにとって良い意味で、
身近な存在であったということであろう。
さて今回のメイ社長の退任の件について、
さまざまなことを目にすることはあるが、
本当のところはメイ社長のみが知るところだ。
よって当記事ではそれについて深く言及することはないが、
今回の退任はこのコロナ禍が影響していること
だけは間違いないかと思う。
もしコロナ禍がなく昨年同様の興行を続けることができていれば、
また違った結果になったかもしれないが、
それはたらればの話になるのでここではやめておこう。
この退任に関してはきっとプロ経営者であるメイ社長が、
自身の考えのもと総合的に判断し決断したのであろう。
ファンからすればまた何らかの形で
新日本プロレスに関わってくれることを願うばかりである。
ではここからはこの社長交代が、今後の新日本プロレスに
どのような影響を与えるのかを考えてみたいと思う。
まずブシロード買収以降の新日本プロレスの
社長交代を見てみると、約2~3年という
在籍期間で交代が行われている。
よってその事実から見れば今回の交代に関しても
突発的な出来事ではないと言えるだろう。
そう考えるとリング上の展開に関しての影響は
さほど大きくないのではないかと思われる。
もし影響があるとすればメイ社長が推進していた海外戦略や
一連のIP関連事業の戦略ということになるだろう。
(メイ社長が経営について語っている記事はこちら)
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そして今後、新日本プロレスの経営のかじ取りを担うのは、
現在のNJOAのCEOである大張高己氏である。
(関連記事はこちら)
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企業というものはトップが変われば、
その方針が急転することは当たり前にある話だが、
今回新社長となる大張氏はどのような選択を取るのだろうか。
売上を50億規模まで伸ばしたメイ社長の方針を継続していくのか。
もしくは自分の色を出すために、新たな施策を行ってくのか。
これは10月23日以降のお楽しみということになるだろう。
さて現在の新日本の運営状況だが、
ブシロードの前期決算(2020年7月期)を見てみると、
前期の新日本プロレスの売上は約50億円と
昨年と比較しても微減の数字で着地している。
しかしこれはドーム2連戦が含まれての数字であるはずなので、
今回のコロナ禍の影響が本格的に出るのは、
次の2021年7月期ということになるはずだ。
(ブシロード決算資料はこちらから)
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なぜなら新日本プロレスは7月から有観客での興行を再開したが、
現在においても満員時のキャパシティの半分の動員しか
集客できない取り決めになっている。
また会場でのグッズ販売も稼働できない状況であるので、
そちらの影響も大きいものがあるはずだ。
これらのことから考えると、勝手な憶測であるが、
通常興行時の約半分以下程度しか収入は見込めないはずである。
この現実を見ると新社長となる大張氏にとっては
いきなりの難解なミッションとなるが、
まずはこの苦境をどうしていくのかが
最大の課題であることは間違いないだろう。
ではその苦境ともいえる新日本プロレスに対し、
我々ファンができることとはいったい何だろうか。
すでに新日本のファンであるという方であれば、
ワールドへの加入やスマホサイトへ加入、
ファンクラブへの加入などができそうだ。
また大会へチケットを購入し足を運ぶこと、
ECやショップなどでグッズを購入するなども可能である。
そしてまだファンではない方を大会に誘うということもアリだ。
一度生で新日本を見てもらえれば、
きっとその方はファンになってくれるはずだから。
そして私を含めた他のブロガーの皆さんのように、
自分の思いを外に向け発信することも微力ではあるが、
新日本プロレスにとってプラスになるかもしれない。
このコロナ禍という最強のヒールに立ち向かうのは、
会社とファン、つまり提供する側とされる側が一丸となって
協力しなければならないと思う。
社長の退任という本筋からは少々外れてしまったが、
そのようなことを強く感じた次第である。
今年中にスーパージュニアの開催はあるのか?