先日新日本プロレスとSTARDOMの親会社であるブシロードの連結決算発表があり、
そのなかで上記両団体の業績なども発表された。
まず親会社であるブシロード本体の業績は売上高419億6600万円、
営業利益33億9000万円、経常利益51億1300万円、最終利益35億0800万円であり、
売上、利益とも過去最高となった。
しかし同時に発表された来期予想では純利益予想が12億円であったため、
ブシロードの株価は連日ストップ安となってしまった。
これが傘下の新日本プロレスやSTARDOMにすぐに影響することはないだろが、
木谷オーナにはこれらを巻き返すブシロードの舵取りにも期待されるところだ。
ではここからは新日本プロレスとSTARDOMの業績などについて進めていこう。
まず新日本プロレスについてはこちらの表をご覧いただければと思う。
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このグラフを見れば一目瞭然であるが、新日本プロレスはコロナ禍により、
20年〜22年に於いては大きなダメージを負い業績も落ち込んでいる。
しかし今期に関してはそのフェーズから脱却し回復傾向にあり、
売上はコロナ禍前の水準にまで戻ってきている。
だがこの要因はコンテンツ売上が伸びているということであり、
新日本プロレスワールドやPPVが好調に推移しているとのことである。
一方興行成績(来場者数)はコロナ禍前の65%に留まっているということなので、
この部分がさらに増えていけば新日本プロレスとしての盛り上がりも
大いに増すことは間違いないだろう。
この来場者数を増やすという課題に今後新日本プロレスはどのような
施策を打ってくるのか?に注目しておきたいと思う。
そしてもう一方のグループ会社であるSTARDOMの業績は以下となっている。
(ブシロードファイトがそれにあたる)
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今期の売上は15.3億円、そして営業利益は2.5億円となっており、
これは過去最高の営業利益となっている。
この売上などを見る限り男子を含めた他の団体と比較しても、
新日本プロレスに次ぐ規模感かと思うが、
たしかにスターダムはある意味新日本プロレス以上にビッグマッチを開催している。
そして最近は鎖国状態を一気に開放し、他団体の選手たちを
どんどん呼び込んでいるだけに、今後も簡単にはこの流れは止まらないだろう。
団体側がどのあたりをゴールとしているのかは分からないが、
今後もしばらくは女子プロレスでは1強の時代がつづくことは間違いないはずだ。
つまり新日本プロレスとともにスターダムが、
国内の男女のプロレス界を牽引することに実質的になるかと思うが、
彼らをほんとうの意味で脅かすことが団体が出てくれば、
より業界全体が潤うことになるはずだ。
今回のブシロードの決算発表を見てそんなことを感じた次第である。