5月24日、ABEMAにてノアのTVマッチ『NOAH NEW HOPE』が行われた。
これは団体の次世代エースと言われる清宮海斗を中心としたTVマッチである。
そして今回そのTVマッチのメインイベントで勝利した、
清宮海斗の口から衝撃的なコメントが発せられた。
それとこれは俺の願い、どうなっていくのか、
どこまで続くか分からないけど……レインメーカーを、この体で体感したい
（引用：ABEMA）
何と業界の盟主である新日本プロレスの絶対的存在、
国内プロレス業界の最高峰に位置するオカダカズチカに
あのレインメーカーポーズとともに対戦要求を行った。
（出典：ABEMA)
そしてその後以下のようなツイートも行っている。
— 清宮 海斗 (@noah_kiyomiya) 2020年5月24日
（清宮海斗 Twitterより）
これはファンとしても思わぬところから
両者の戦いの火ぶたが上がったと言えるだろう。
少し前のことを思い返してみると今年初頭オカダカズチカは、
オリンピックに負けないイベントとして、
たしかにオールスター戦を提唱していた。
しかしそれは現在も続いているコロナウイルスのパンデミックにより、
状況は止まっているものと誰もが感じていたことだろう。
そのような思いもあり、今回の公の場での発言には驚いた次第である。
では今後この清宮海斗の想いはオカダカズチカに届き、
両者の闘いは実現するのだろうか？
まずプロレス界における両者の立場、立ち位置であるが、
客観的に見ても同等のポジションではないことは明白である。
上述したようにオカダカズチカは名実ともに、
国内のプロレス界のトップオブトップである。
それは世界的な知名度においても、
WWEスーパースターたちと引けを取らないかと思う。
まさに他のレスラーとは、レヴェルが違う孤高の存在であると言えるだろう。
他方、清宮海斗に関してはどうだろうか？
若くして団体を背負う立場であることは、数年前のオカダカズチカと
変わらないと思うが、背負うモノが同等であるとは言えないかと思う。
それは団体の規模とも比例する話であるので、
レスラー個人の責任とは言えないが、世間的な知名度を見ても、
現在は同格であるとはいえないだろう。
つまり今回の発言は、語弊があることは承知しているが、
格下の選手から格上の選手への挑戦表明であるということである。
このようなことは一昔のプロレス界ではよくあった話だが、
団体を超えたこのような主張は令和となった現代においては、
非常に珍しいといえるだろう。
そこで難しいのは挑戦表明をされた
オカダカズチカの方ではないだろうか？
今回清宮海斗が挑戦表明した場というのは、
地上波ではないが映像を通したものであり、
またその後のSNSなどでの拡散ですでに広く知られている。
プロレスファンの間では、この出来事はすでに周知の事実と言え、
大方の興味はオカダがどのような返答をするかというところに移っている。
正直なところ格の差を考えれば、スルーしてもいいかもしれないが、
あのオカダカズチカが逃げたと思われるのは癪であろう。
つまりどのような形になるかは、今の所はわからないが、
最終的には対決を受けざるを得ないような気がする。
名目としてはコロナからの復活を見据えた夢の対決！
となるのではないだろうか。
またこの対決が実現すれば、
新日本の木谷オーナーの言うオールスター構想とも合致するところである。
プロレス界に目を向けるとコロナウイルスによる緊急事態宣言が解除され、
今後はエンターテイメント業界の経済活動も徐々に平常に戻ることとなるだろう。
そうなると年初にオカダカズチカが提言した、
オールスター構想も再び盛り上がりを見せるはずである。
今回の一連の行動はそれらを見越したモノともいえるかもしれない。
また秋には新日本プロレスの年間最大のシリーズG1クライマックスが待っている。
また今回はジュニアの祭典BOSJとの同時開催の可能性もある。
プロレス界復興へ向け、ブシロード傘下の新日本プロレスと
サイバーエージェント傘下のノアが手を結び協力することがあるのか。
プロレスファンであれば、誰しもが気になるところであろう。
ノアのTVマッチはABEMAにて今週土曜日にも放映が決定している。
次回放送で清宮海斗が次なる仕掛けを打つのか、要注目である。
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