前回の記事では、上記のメイ社長ドキュメンタリー番組に
ついて書いてみたのだが、そちらではすべてを書ききれなかったので、
当記事でも引き続き書いていきたいと思う。
(前回記事はコチラ)
↓
それでは新日本プロレスを完全復活に導いたと言われる、
メイ社長の手腕を前回に引き続きこちらでも紐解いていこう。
今後の戦略の肝である海外戦略
現在はコロナウイルスの世界的なパンデミックにより休止しているが、
メイ社長の今後の戦略の中で肝となる戦略は、
海外進出であることは間違いないだろう。
そちらについては、メイ社長はこのように語っている。
日本の人口減が明々白々の場合に、日本だけでプロレスをしたとして、
日本だけでこの商品を売りますよというのは、
経営としては間違った判断だと思うので、やはり他の市場に行く。
日本の文化をもっと海外にいる方々に広めるっていうのは
すごいポテンシャルがある
(引用:NHK公式)
つまり今後の人口減少が明白となっている
日本だけをマーケットにしていては、会社として成長が見込めない。
そこでマーケットを海外に広げ、規模の拡大を目指すということだ。
これまで世界に向けて、経営を行ってきたメイ社長にすれば、
これは至極当然な戦略であるはずだ。
しかしプロレスというのはいわば、特殊なジャンル、商品であると言える。
それは一部のファンが日本軽視という意見を述べていたことでもわかるだろう。
それに対するメイ社長の答えはコチラになる。
たしかに日本のファンの方から“日本を軽視しているのか”
という声は聞かれました。でも、決してそんなことはなくて、
日本のために、生き残りをかけるために、今、手を打っているんです。
ファンの皆さんのために、プロレスのために、
選手のためにやっているんです
(引用:NHK公式)
つまりメイ社長とすれば、海外戦略はマーケットの根幹である
日本のファンを大切にするために行っているということだ。
海外への渡航がある興行が現状ではいつ再開されるかは未定だが、
2年連続でMSGでの興行を計画していたように、
これからも海外戦略は積極的に推し進められることであろう。
(出典:NHK公式)
史上初の東京ドーム2連戦
そして興行の中で近年最大のトピックスは、
やはり2020年 1月4日、5日の東京ドーム2連戦と言えるだろう。
この興行は皆さんもご存知の通り2日間で7万人超の動員を集客し、
内藤哲也の2冠王者達成という伝説を作り、
大成功と言える結果でその幕を閉じた。
そしてそのドーム2連戦を成功させるため、メイ社長が行った戦略は
全世界に向けたSNS広告である。
全世界の人たちに通用するのがデジタルマーケティング。
使えるあらゆる手をすべて使うべきだと僕は思います。
商品を好きになるきっかけをできるだけ提供してあげることが
会社の責任なんですね
(引用:NHK公式)
けた外れの動員を見込むためには、
デジタルマーケティングという言葉を超えた手法を駆使し、
ありとあらゆる手を使い、多くのファンにより多くのきっかけを与える。
さらに多くの仕掛けを施し、ファンの自発的なSNSを通しての拡散を狙う。
この手法もこれまでに培ったメイ社長の手腕の一つであろう。
そしてこのような圧倒的な広報戦略を続けることで、
当初は社内でも動揺があったとされる、
東京ドーム2連戦という大博打に勝ったということだ。
新日本プロレスを新しい次元へ
そして最後にメイ社長は自らの経営理念をこのように語っている。
プロ経営者というのは、外から経営として招かれる人のことを指します。
外から来るということはまったく新しい次元の
ビジネスをやるという意味でもあります。
決してそんなに甘いものではない。
だからこそ、大きなリスクをとって新たな試みに挑戦しないといけない。
会社、プロレスともに新しい次元にもっていくことが
僕の役割だと思っています
(引用:NHK公式)
新日本プロレス、そしてプロレスというジャンル自体も新しい次元に持っていくこと。
それがプロ経営者として招聘された、自らの役割だと明言している。
つまりそれは現状の成功レベル程度では満足していないということであろう。
ここでメイ社長が言っていることは、新しい次元へ進むためには、
リスクをとった挑戦が必要であるということだ。
そしてそこから得られる自信や達成感が重要であるとも言っている。
それはリスクをとってチャレンジしたことが成功した時、
会社やそれに関わる人々は大きく成長するということであろう。
それらを繰り返すことで、新しい次元へ進めることを、
メイ社長は経験則から知っていると思う。
そんなメイ社長が見せてくれる新しい次元とはどのようなモノか。
期待せずにはいられないところだ。
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