(新日本プロレス)
昨日の3.20長岡大会で行われたNJC2024決勝戦。
その決勝戦では両ブロックから勝ち上がった辻陽太と後藤洋央紀が対戦したが、
23分あまりの激闘の末、辻陽太が後藤洋央紀を倒し初優勝をはたした。
12年ぶりの優勝を目指し、CHAOSに入った意味を改めて証明すると意気込んだ
後藤洋央紀には多くのファンの支持が集まったが、優勝の目前でそのチャンスを
またしても逃してしまった。
しかし今回の躍進で改めて後藤洋央紀の待望論がファンから生まれただけに、
以降の活躍にも引き続き期待したいと思う。
さてそんな後藤洋央紀を倒し、NJC初優勝をという結果を残した辻陽太は、
これで完全に新世代という括りで言えば、頭ひとつ、ふたつ抜けたと言えるだろう。
つまり今後はその辻陽太を倒すという構図が新世代に生まれるというわけだが、
はたして誰がその追撃者となるのだろうか。
そしてこのNJC優勝で内藤哲也の保持するIWGP世界ヘビー級王座に挑戦する
権利を得た辻陽太は、両国で2回目となる同王座に挑戦する。
昨年6月帰国直後にSANADAに挑戦したときのインパクトもすごかったが、
今回の期待感はそれ以上かもしれない。
まして今回が新日本プロレスではほぼ見ることができない、
同ユニットでの同門対決である。
しかも現在最もファンが見たいであろう辻陽太と内藤哲也の対決が
決まったということで、両国大会に向けての盛り上がりも大いに期待できるが、
辻陽太はすでに王座獲得後の構想も考えているようだ。
それはIWGP世界ヘビー級王座奪取後の”分解”である。
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【新日本】NJC覇者・辻陽太がIWGP世界ヘビー級〝分解〟を要求「やらなきゃいけないことがある」 | 東スポWEB
大会後に本紙の取材に応じ、IWGP世界ベルトの〝分解〟を狙っていることを明かした。現在の最高峰王座は2021年3月にIWGPヘビー級王座とIWGPインターコンチネンタル(IC)王座の統一によって誕生した。
しかし、辻は「そもそもしっくりこないんです。新日本の至宝はIWGPヘビー級というイメージが強いので。もちろんコロナという原因もありましたけど、あのベルトになってから新日本は業績も悪化して、皮肉にもあのベルトを巻いた人たちがどんどん〝世界〟へと旅立ち…。胸を張って堂々と新日本の最高峰だと言っていいのかなと」と問題提起する。
つまり辻陽太とすれば、統一後負のイメージがある王座を分解し、
そもそもの最高峰のイメージを持つ、
以前のIWGPヘビー級王座に戻したいということだろう。
もし本当にこのようなことを行うのなら、まずはタイトルを獲得する必要があるが、
辻陽太という男なら、本当にしてしまうのではという期待感がある。
そう考えると内藤哲也からすれば、
ある意味最も強敵とも言える挑戦者が来るわけだが、
常にユニット内での切磋琢磨を標榜する内藤哲也であれば、それは本望だろうか。
はたして内藤哲也は両国大会で、新日本プロレスの中心としての姿を見せつけるのか、
もしくは辻陽太が一気にタイトルを獲得し、時代を確立するのか、
どちらにせよこの一戦は我々ファンの”覚悟”を問われる試合になりそうだ。