現在IC王座とは違う展開で盛り上がりを見せているNEVER王座戦線。
その展開は王者棚橋弘至と挑戦者グレートオーカンだけでなく、
ヤングライオンの辻陽太も巻き込み三角関係の様相を呈している。
そもそも辻陽太が今回のタイトルマッチの展開に関わったのは、
以前の記事にも書いたオーカーンからの勧誘によるものである。
オーカーンの語ったことを簡単にまとめると、
いつまでも棚橋の付き人を務め、今のままのヤングライオンでいいのか?
何かを変えたかったら棚橋を裏切れ!ということである。
それに対し辻は今SNSやコメントなどを見ると心が揺れているようである。
また迎え撃つ立場の棚橋弘至は、面白くなるならば好きなようにしろというスタンスだ。
さてこの棚橋弘至、グレートオーカーン、そして辻陽太の三角関係は
NEVER王座を巻き込み、いったいどのような結末を迎えるのだろうか。
今回の記事ではそのあたりについて書いていこうかと思う。
まず大阪城ボールのタイトルマッチの前に注目すべきは
最後の前哨戦となる2.25後楽園大会であろう。
この試合の第一試合で本隊とUNITED EMPIREの前哨戦が組まれている。
そしてそのメンバーは辻・天山・棚橋vsコブ・オスプレイ・オーカーンである。
もしここで辻が何かを変えるために行動に出ることがあれば、
タイトルマッチを前にこの展開は大きな動きを見せることになる。
普通に考えればヤングライオンの選手がこのような動きをすることはあり得ないが、
辻が本気で現状に不満を抱き立場を変えたいなら行動を起こすしかない。
棚橋の言葉ではないがプロレスラーは行儀よく順番を待っていては、
順番は逆に回ってこないものだ。
決戦前のここで辻が一歩踏み出すのかがまずは大きな焦点となるだろう。
しかしさらに大きなインパクトを与えるということで考えるなら、
大阪城ホールというビッグマッチで行われるタイトルマッチでの
アクションの方がより強烈なインパクトを与えることになる。
そこでもし辻が行動し、オーカーンの発言通りEMPIRE入りすれば
彼のレスラー人生にとって大きな転機となるだろう。
辻陽太本人が言うように年齢を考えれば決して余裕はないと考えれば、
このようなビッグサプライズも十分にあり得るのではないだろうか。
ここまでは完全に辻が裏切る前提での話となっているが、
反対に棚橋弘至の付き人のまま、ヤングライオンのままという立場のままで、
彼にメリットはあるのだろうか。
これは一般のビジネスでもそうだが、成長を促せるためには
ある程度の期間が経過すれば、少し実力より大きい責任を与えた方がいいとされる。
つまりそれはこれまでとは違う責任のあるポジションに就かせるということだ。
この理論を辻に当てはめるならば、まさに彼はそのタイミングであると言えそうだ。
自らは前例のない方法で現在の立場を確立したオーカーンにはそれが痛いほどわかるのではないだろうか。
さあ大阪城ホール大会まで残りわずかであるが、棚橋弘至、オーカーン、
そして大きなカギを握る辻陽太はどのように動くだろうか?
またこの3人の関係は最後どのような結末を迎えるのか?
しっかりと今後も追っていこうと思う。