ひーじゃープロレスブログ

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【新日本プロレス】ドミネーターからヤングライオンに送られたエール

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(出典:新日本プロレス公式)


先日の6.23後楽園大会の第一試合で

グレート・オーカーン対辻陽太のシングルマッチが行われた。

 

 

試合は新日本伝統の技である逆エビ固めでオーカーンが勝利したわけだが、

その後のコメントが個人的には秀逸であったかと感じた。

 

 

そこで今回の記事ではそのコメントを掘り下げ、

オーカーンがヤングライオンに伝えたかったことは何だったのか?

そちらについて書いていきたいと思う。

 

 

以下にオーカーンのコメントを記載するので、

まずはそちらを確認いただきたい。

あ~あ、あ~あ、オイ、辻。なんで、最後タップアウトなんてしたんだ? 甘えてんなよ。辻、上村、教えてやる。てめえら、絶対成功しない。海外に行きたい? 行ったらいいじゃねえか、オイ! 順番待ちしてんのか? 行きたきゃ行けばいいじゃねえか。勝手に行って、逆輸入されたレスラーだっているんだぞ。それと、海外に何を夢見てんだ? 海外が素晴らしいって? 考え足りねえフェミニストか、貴様ら! 甘えてるんじゃ、てめえらの根性はよ。ここは世界一の団体で、世界一のレスラーと戦ってんだぞ? 何を海外に求めてんだよ。てめえらの頭の中には試合も移動も給料も全部全部用意してもらって、甘えてんだよ! それがムカつくんだよ。それが出てんだろ、試合に。この3年間、行けねえのはてめえらが甘えてっからだ。だから、改めてもう一回言ってやるよ。てめえらは絶対成功なんかしねえよ! 海外に逃げるだけだ。今日のこの屈辱を少し覚えてるだけで、ちょっとだけマシになるんじゃねえか? てめえらに悔しいって、本当の気持ちがあんならな

(引用:新日本プロレス公式)

 

 

このコメントで私がもっとも刺さった言葉は、

海外に行きたい? 行ったらいいじゃねえか、オイ! 順番待ちしてんのか? 行きたきゃ行けばいいじゃねえか

という部分である。

 

 

レスラーはいつから行儀よく順番待ちするようになったのか?

これはオーカーンの元師匠とされる棚橋弘至の言葉だが、

オーカーンもその言葉をなぞるように、同じ言葉でヤングライオン達を鼓舞している。

 

 

たしかに大きい枠で考えると、新日本に所属する選手たちも

会社員という側面はあるが、その部分を意識しすぎれば、

プロレスラーとしての魅力は薄れてしまうはずだ。

 

 

なぜなら多くのファンがプロレスラーに求めていることは、

自分たちには出来ない非日常的な部分にあるからだ。

 

 

つまりそれは通常自分たちが生きている世界では行うことが出来ないことを

リング上で見せてくれるレスラーに自分を投影しているとも言える。

 

 

憧れの大先輩に楯突く、時にはオーナーにも反旗を翻す。

このような振る舞いで内藤哲也がLIJで大ブレークしたのは、

多くのファンが彼の行動に共感した結果である。

 

 

きっとオーカーンが言いたいことは、ヤングライオンの二人が

現状を本当に変えたいなら、会社に忖度せず自分のしたいようにすればいい。

ということではないだろうか。

 

 

自分の意志で海外に旅立った経験を持つオーカーンには、

現在のヤングライオンの気持ちが痛いほどわかっているのだろう。

激しい口調で罵ってはいるが、心の底では彼らを応援しているのではないだろうか。

 

 

では今後辻陽太・上村優也の二人はどう行動すれば良いのだろうか?

 

 

まず現在のトップレスラーとのシングルマッチは、

おそらくヤングライオン卒業への布石であるかと思う。

そう考えると間もなくその時は来ると考えられそうだ。

 

 

ではその時、二人の選択肢には何があるだろうか?

それは大まかに分けると二つになるかと思う。

一つは海外遠征、そしてもう一つは日本にいたまま卒業を宣言する形だ。

 

 

個人的には後者が濃厚かと思うが、そうなればおのずと

本隊含めどこかのユニットに所属することになる。

その時彼らがまずどの道に進むのか、おのずと明確になるだろう。

 

 

グレート・オーカーンと辻陽太、上村優也の戦いは、

今後も形を変えつつ長く続いていくことになるはずだ。

 

 

そう考えると今回のオーカーンのコメントは

これから続く彼らとの物語の始まりとも言える。

 

ドミネーターとなった男は否定するかと思うが、

きっとグレート・オーカーンは本当は優しい男なのだろう。

今回のコメントを見て、そう感じた次第である。

 

 

 

 


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