先日12月15日、毎年恒例の東京スポーツ制定プロレス大賞が発表された。
大方の予想通りMVPは内藤哲也が3年ぶりに獲得し、
また1.5オカダ戦がベストバウトにも選ばれこの大賞でも2冠に輝いた。
その他に新日本関連で言うと、高橋ヒロムが敢闘賞に輝いている。
これも今年初めはチャンピオンとして、また興行再開後は階級を超越した活躍、
そして最後はBOSJ優勝で締めくくったことを考えても順当と言えるだろう。
(ちなみにヒロムはMVP候補にもノミネートされていた。)
いろいろなことがあった2020年だが、振り返ってみれば、
このLIJの二人が新日本の中心であったことは間違いない。
そして2021年も今年同様この二人が新日本の顔として、
業界を牽引してくれることだろう。
ではここからは話は変わるが、今回のタイトルにもあるように、
東スポプロレス大賞に倣い、個人的な新日本プロレス大賞を決めてみたいと思う。
あくまで超個人的な感覚で決めていくので、かなり偏ったものになるかと思う。
それも含めお楽しみいただければ幸いである。
MVP 内藤哲也
MVPは誰かと考えたとき頭に浮かんだのは、
内藤哲也、高橋ヒロム、そしてEVILである。
内藤哲也に関しては自分の思い描いていたプランではなかったと思うが、
ほぼ1年間を通し2冠王座を守り、全国にその姿を披露してきた。
相対する存在であるオカダカズチカが一歩引いていた今年は、
絶対的な新日本のトップとして、団体を牽引していたことは間違いないところだ。
また相変わらず会場ではLIJグッズを身に着けたファンが
会場を埋め尽くしている。
そのような観点から見ても団体への貢献は計り知れないだろう。
内藤哲也の存在はもはや新日本プロレスでは別格の位置にいるといっていいが、
2021年は誰がその座から主役を奪うのかというところが焦点となるだろう。
そしてその座を奪ったものが、2021年の新日本を牽引する存在になるはずだ。
ヒロム、EVILに関しては後に詳細を書きたいと思うので、
ここでは割愛したいと思う。
ベストバウト 内藤哲也対棚橋弘至 高橋ヒロム対エル・デスペラード
ベストバウトということなので、本来は一つに絞るものだが、
今回はどうしても一つに決めることが出来なかったので、
上記の二つをベストバウトとしたい。
まずはG1クライマックスBブロック開幕戦の
内藤哲也対棚橋弘至の一戦から振り返ってみたいと思う。
約3年ぶりとなるこの因縁深い二人の対決。
試合は予想を大きく上回る白熱の戦いとなった。
ここ数年棚橋弘至のコンディションは常に万全と言えず、
全盛期の動きではないことは明らかであった。
しかしこのG1では最高と言っていいコンディションを整え、
この日の開幕戦を迎えていた。
内藤哲也が王者らしくすべてを受け続けたということもあるが、
ここ最近の棚橋史上最高にファンが燃えた試合になったといっていいだろう。
結果、試合には敗れたわけだが上述したように内藤哲也の
王者の振る舞いという新たな一面も引き出した。
それはきっと長年王者として新日本を牽引してきた
棚橋弘至にしかできなかったことではないかと思う。
今後二人が対峙するときはいったいどのような
シチュエーションでの対戦となるだろうか。
そして この師弟対決とも言える戦いは今後も
形を変えつつどちらかが一戦を退くまでこれからも続いていくことだろう。
ではもう一つのベストバウトである、BOSJ27優勝決定戦
高橋ヒロム対エル・デスぺラードについて書いていこう。
この戦いはBOSJ史上最高の戦いと言われ、
多くのファンの心に響いた試合となった。
特にデスペラードが自らマスクを脱いだ場面は
涙腺が崩壊した方もきっとたくさんいたことだろう。
プロレスはストーリー性が重要であるとよく言われるが、
この試合はまさしくそのストーリーが
最高の形で昇華した試合であると思う。
ともに過ごしたヤングライオン時代から続く同期対決という側面、
またそのキャラクター性から光と影の対決という側面もあった。
それは今年のBOSJの覇者を決めるには最高のモノであったと言えるだろう。
またこの二人の対決は今後もヒロムの言うとおり、
ジュニア新時代の名勝負としてこれからも続いていくことだろう。
今回のこの戦いはその始まりにすぎないのかもしれない。
当記事ではここまで個人的なMVPとベストバウトについて進めてみた。
その他の賞も考えていたのだが、文字数も長くなってきたので、
次回の記事にて書いていきたいと思う。
皆さんも自分自身のMVPなどをこれを機にぜひ考えてみて、
ドームまでの期間をより楽しんでいただければ幸いだ。