ひーじゃープロレスブログ

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【新日本プロレス】WK15 1.4東京ドーム 展望 (後編)

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(出典:新日本プロレス公式)

 

1.4東京ドーム 全対戦カード

 

第0試合

KOPW2021進出権争奪ニュージャパンランボー

 

第1試合 BOSJ27優勝者対SUPER J-CUP2020優勝者SPシングルマッチ

高橋ヒロム vs エル・ファンタズモ

 

第2試合

IWGPタッグ選手権試合

(王者)タイチ、ザック・セイバーJr vs (挑戦者)タマ・トンガ、タンガ・ロア

 

第3試合

IWGP USヘビー級王座挑戦権利証争奪戦

(権利証保持者)KENTA vs (挑戦者)小島聡

 

第4試合 SPシングルマッチ

棚橋弘至 vs グレート‐O-カーン

 

第5試合 SPシングルマッチ

オカダ・カズチカ vs ウィル・オスプレイ

 

第6試合 IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合

(王者)内藤哲也 vs (挑戦者)飯伏幸太

 

 

 

www.hi-jyapw.com

 

 

前回の記事ではWK15 1.4で行われる第0試合から

第3試合までについて書いてみたので、

今回の記事では後半に行われる3試合について書いてみたいと思う。

 

 

この後半戦の3つのシングルマッチは、

いずれ劣らぬ因縁深い戦いであると言えるが、

今回の戦いでその因縁の一つの答えが出ることになるだろう。

 

 

では早速本題に入っていこう。

 

 

第4試合 SPシングルマッチ 棚橋弘至 vs グレート‐O-カーン

 

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(出典:新日本プロレス公式)

 

新日本のエースとその新日本侵略をねらうドミネーターによる

このシングルマッチであるが、一方では元師匠と付き人の戦いでもある。

 

 

いまではその面影は全くないが、オーカーンの前身の選手は、

凱旋帰国前、棚橋弘至の付き人を務めていた。

 

 

つまり棚橋にとってこの戦いはかわいがっていた付き人に

裏切られた格好で組まれたシングルマッチであると言える。

 

 

冷静に考えると二人のキャリア、格の差は歴然としているが、

オーカーンにはそれを感じさせない大きな期待と魅力があると思う。

 

 

11月の大阪大会ではオカダに惜しくも敗れたオーカーンだが、

もしここでエースを超えれば、2021年は一気にタイトル戦線に

食い込んでくることになるのではないだろうか。

 

 

新日本プロレスにおいて、棚橋弘至を超えるということは

それほど大きな意味があるということだ。

 

 

またオーカーンに関しては、凱旋帰国直後に

ドームで試合が組まれること自体快挙であると言えるだろう。

 

 

今回の1.4の本戦には実は14選手しか登場することが許されていない。

その限られた人数の中の一角を占めるということは、

我々が考えている以上に凄いことでないかと思う。

 

 

そんなオーカーンがこの大舞台で棚橋弘至を破り、

ドミネーターショックを引き起こしても不思議ではないはずだ。

 

 

一方、棚橋弘至から見るとこの舞台で

簡単に元付き人に負けるわけにはいかないだろう。

 

 

オーカーンは仮にこの試合に敗れてもダメージは少ないかと思うが、

もし棚橋がここで敗れると明らかに大きなダメージを追うことになる。

 

 

2021年、再び新日本のど真ん中に返り咲くことを狙う

棚橋の方が負けられないことは言うまでもないところである。

 

 

おそらくオーカーンは試合では手段を選ばぬ方法で遮二無二勝ちに来るだろう。

それを年内最終興行で魅せた怖いモードの棚橋で受ければ、

この試合はきっとスウィングし好勝負となるはずだ。

 

 

また絶対的ベビーフェイスである棚橋のヒールモードを

期待するファンが多いことも事実なので、

その棚橋の戦い方も大いに注目点であると言えるだろう。

 

 

第5試合 SPシングルマッチ オカダ・カズチカ vs ウィル・オスプレイ

 

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(出典:新日本プロレス公式)



 

この第5試合に組まれた戦いも実に因縁深い二人の対戦である。

もともとオスプレイはオカダの推薦により新日本に招聘された経緯があり、

オスプレイも兄のようにオカダを慕っていたことは皆さんもご存じのことだろう。

 

 

そんな二人の関係が大きく変化したのは、今年のG1での対戦のことであった。

この一戦にオスプレイはパートナーのビー・プレストリーを従え登場し、

試合中にはグレート・オーカーンを乱入させ勝利を挙げた。

 

 

そして試合後さらにグロッキー状態のオカダに対し攻撃を加え、

その後新ユニットTHE EMPIREを結成し、裏切りは決定的なものとなった。

この戦いはそんな二人の兄弟ゲンカの決着戦と言えるだろう。

 

 

迎え撃つ立場のオカダはコメントなどを見てみると、

今のオスプレイの姿を昔の自分と重ね、

新しいスターの誕生という意味では歓迎しているようにも受け取れる。

 

 

2020年のオカダは1月にベルトを失った後はIWGP戦線に背を向け、

KOPWという別機軸の戦いを打ち出すなど、

あえて表舞台には出ていくことはなかった年であった。

 

 

しかし年内最後の後楽園大会のコメントで、

久しぶりにIWGP戦線のことに言及し、

棚橋弘至とともに元の戦いへ戻すというような主旨の発言があった。

 

 

このコメントから推察すると、

2021年は再びこの男がタイトル戦線へ帰ってくるかもしれない。

 

 

またこのオスプレイとの戦いをぜひIWGPの戦いと

比べてほしいとのコメントがあったことを考えると、

この戦いが次世代のIWGPをめぐる戦いの本流となるということだろう。

 

 

再び本気となったレインメーカーと

進化を続ける新たな帝国のリーダーとの戦いが、

この後に行われるメインの2冠戦を超える可能性は十分にあるはずだ。

 

オスプレイのインタビューはこちらから

「ようやく俺たち“新世代”の番がやってきた」1.4東京ドームでオカダと激突! ウィル・オスプレイにインタビュー!!【WK15C】 | 新日本プロレスリング (njpw.co.jp)

 

第6試合 IWGPヘビー級&IWGPインターコンチネンタルダブル選手権試合
(王者)内藤哲也 vs (挑戦者)飯伏幸太

 

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(出典:新日本プロレス公式)


ダブルドーム初日のメインを飾るのはIWGPの2冠を賭けた、

同級生同士の二人によるタイトルマッチであるが、

この戦いは非常にリスキーな側面を持っている。

 

 

この試合の勝者は翌日のジェイ・ホワイトとのタイトルマッチに臨むが、

敗者は翌日試合が組まれていない。

 

 

つまりこの試合の結果で2夜連続でドームのメインイベンターとなるか、

翌日はそれを見るだけということになるか、ということが決まる。

 

 

まさに内藤哲也が会見などで度々口にしていた、

リスクとメリットが共存する大一番であると言えるだろう。

 

 

しかしこの状況を作り出したのは、王者である内藤哲也自身である。

権利証を奪ったジェイが1.5での挑戦を口にしたとき、

内藤哲也はその戦いに集中する選択もあったわけだが、


 

あえて空いた1.4での防衛戦にG1覇者である飯伏幸太を指名し、

二夜連続となるタイトルマッチを自ら望んだわけである。

 

 

内藤哲也曰く、ベルトを失うというリスクより、

二夜連続でメインに出場するというメリットを優先したということだ。

これはまさに内藤哲也らしい選択と言っていいだろう。

 

 

以下のインタビューでも語っているが、内藤哲也はいまを大事にしている。

当たり前のことだが今の内藤哲也は今この瞬間しか見ることが出来ない。

 

 

それならばすべての大会に出場し、2冠王者としての姿をファンに見せるのは

当然のことであるいう考えである。

 

 

レスラーとすればただの一つの大会でも、

ファンからすればその大会しか見ることが出来ないかもしれない。

 

 

まして新春の東京ドームは年間最大興行である。

そう考えればはなから両方の大会に出ることは彼の中では当然のことだろう。

 

 

プロレス界のトップに君臨している今でも内藤哲也は

自身がファン時代に抱いた気持ちを忘れることはない。

だからこそ多くのファンが内藤哲也を応援してやまないわけである。

 

(内藤哲也インタビューはこちら)

www.njpw.co.jp

 

 

そしてそんな内藤哲也が、約1年半ぶりとなる飯伏幸太との一戦に臨む。

昨年は逆転の内藤哲也を完遂したが、今年は飯伏幸太がその立場に位置している。

 

 

丸腰からの逆転2冠王へ。

多くのファンはそんな逆転の飯伏幸太を望んでいるかもしれない。

そしてそれはG1連覇を果たした実力を考えれば大きな可能性があると言える。

 

 

そんな最強の挑戦者を迎える内藤哲也は大きなリスクを背負っている。

しかしそんな大きなリスクを超えた先には、

二夜連続のドームのメインという大きなメリットがある。

 

 

はたして運命は内藤哲也に、そして飯伏幸太に

どんな結末を用意しているのだろうか。

 

 

まとめ

 

ここまで2記事にわたりWK15 1.4の全カードについて書いてみたが、

皆さんはそれぞれどのような思いを持っているだろうか。

 

 

図らずしも特別な年となった2020年を終え、

新日本プロレスの2021年はこのWK15から始まる。

 

 

そして2021年となってもまだまだ元の姿に戻る

ということは難しそうな情勢である。

 

 

それは我々個人の生活もそうだが、楽しみであるプロレスの観戦様式も

まだ規制が続くということである。

 

 

またイベントにおいても改めて観客の上限規制が施行され

このWK15の動員にも大きく影響することになるだろう。

 

 

そんな中で我々が出来ることは、各自が出来る形で

新日本プロレスを応援することしかない。

 

 

2021年もしばらくはいろいろな規制があるだろうが、

これからも当ブログは変わらず新日本プロレスを応援していければと思う。

 

 

 


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