現在の日本プロレス界で最も支持されているユニットである、
LOSINGOBERNABLES de JAPON。
ユニット創設後から6年以上にわたり新日本プロレスの中心であり続けているが、
今現在のLIJは負傷欠場中のSANADAを含め、
その他のメンバーも自身の思い通りではない展開と言えるだろう。
まずリーダーである内藤哲也であるが、新年早々にオカダが持つ
IWGP世界ヘビー級王座への挑戦を獲得したが、
この挑戦は実ることなく王者オカダの前に敗れ去ってしまったことは、
ファンの皆さんの記憶にも新しいところだろう。
内藤哲也が常々公言している2023年1月4日の
東京ドーム大会のメインに返り咲くためには
是が非でも獲得したかったタイトルであるが、
またしてもオカダの前にその夢は砕け散ってしまった。
その後のNJC2022ではオカダに雪辱を果たすことはできたが、
決勝戦ではザック・セイバーJrに敗れ、優勝を果たすことはできなかった。
現王者のオカダに唯一土をつけたことはアドバンテージであるが、
これまでと同様になかなか運命は内藤哲也には微笑まない。
両国国技館大会でもアンダーカードが組まれているが、
制御不能なカリスマは今後福岡ドーム大会というビッグマッチに向け、
どのような行動を見せるのか?
大いに注目しておく必要があるだろう。
そして次は前IWGP世界ヘビー級王者の鷹木信悟について考えてみたいと思う。
昨年の鷹木信悟はオカダとの王者決定戦を制しIWGP世界ヘビー級王座を獲得するなど
目覚ましい活躍を重ねプロレス大賞MVPまでの昇りつめた。
新日本プロレス生え抜きではなく、このような活躍を遂げた選手は、
過去に前例はないことなので、その部分でも高く評価されるべきことだろう。
そんな鷹木信悟であるが新春のWK16で王座から陥落以降は、
今一つ明確なテーマを見つけることができていない。
今回のNJC2022でも準決勝でザックの前に敗れ、ベスト4止まりとなってしまい、
いまだ明確なテーマは見つかっていないといっていいだろう。
両国では内藤哲也ともにアンダーカードに甘んじているが、
この男が現状に満足しているわけはない。
今こそ鷹木信悟はジァイアニズムを発揮し、
強引に次のテーマを見つけることができるのか?
こちらも大いに注目しておくべきだろう。
さて現在の新日本プロレスのヘビー級はオカダカズチカの1強と言われているが、
日本人選手でそれに次ぐ位置にいるのはこのLIJの二人であることは間違いないだろう。
そんな実力と存在感を持つこのLIJコンビがこのまま甘んじて
行儀よく順番を待っているわけはないだろう。
はたして彼らは今後の展開を自身の力でどのように作っていくのか?
カリスマとドラゴンの巻き返しに大いに期待しておきたいと思う。