8.13両国国技館で行われたG1CLIMAX33優勝決定戦。
今年の優勝決定戦は3連覇を狙うオカダ・カズチカと
6年ぶり3度目の優勝を狙う内藤哲也という新日本プロレスが誇る黄金カードとなり、
結果は35分近い死闘の末、内藤哲也がオカダ・カズチカを倒し6年ぶりの優勝をはたした。
これにより内藤哲也は自身の夢、目標である東京ドームのメインに大きく近づいた
と言えるだろう。
そして優勝飾った翌日の8.14、新日本プロレス事務所で一夜明け会見が行われた。
そこで内藤哲也は今の思いについて話したわけだが、
まずこれまでの2度の優勝と今回の優勝の違いをこのように語っている。
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うーん。そうだな。違いですか? うーん、そうだなぁ……。でもまあ、怪我のこととかもありますし、年齢的な部分とかも考えて、やっぱ残されたチャンスというのはそう多くもないのかなと、オレは自覚しているので。また来年頑張ればいいや、再来年頑張ればいいや、5年後でもいっか。って思えるほど今のオレにとって時間的余裕はないので、そういう意味で今年の『G1 CLIMAX』に賭ける思いっていうのも凄く強かったので、ここで結果を残さなきゃっていう想いは過去の優勝した時よりも強かったかもしれないですね
自身を取り巻くいろいろな要素を考えれば、今回のG1はある意味ラストチャンスである、
内藤哲也はこのように感じていたのではないだろうか。
これは先日の優勝決定戦の中であった話であるが、
G1優勝5度を誇る蝶野正洋、そして新日本プロレスのエースと呼ばれる棚橋弘至が
最後に優勝したのがくしくも今の内藤哲也と同じ41歳であった。
それを内藤哲也自身が知っていたかは分からないが、
今回のチャンスを逃せば次はないのでは?という思いがあったことは
間違いないのではないだろう。
その思いが準決勝のオスプレイ戦でのストームブレーカーを返したデスティーノ、
そして決勝でのレインメーカー式デスティーノなどを生んだのではないだろうか。
追い込まれてからの逆転劇は内藤哲也の真骨頂でもあるが、
この2試合に関してはそれがより色濃く出たと思うが、
それがこの2日間の大熱狂を呼んだことは間違いないだろう。
このような思いの末ついに掴んだG1という勲章、
そして東京ドームのメインという座だが、それについて内藤哲也はこのように話している。
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そうですね、オレはIWGPヘビー級王座への憧れはすごくありましたけど、IWGP世界ヘビー級王座に関しては、なんならオレ、ギリギリまで反対しましたからね。ギリギリまで抵抗したのがオレですから。だから、今現在で言うと東京ドームのメインイベントとIWGP世界ヘビー級王座といったらもう比べられないくらい明らかに東京ドームのメインイベントの方が上ですよ。まあ、それは今現在であって、じゃあ実際東京ドームで獲得してみたらIWGP世界ヘビー級王座っていうのがウワァーってオレの中で上がってくるかもしれないし、取ってみないとわからないですけどね。現時点では一番のモチベーションは東京ドームのメインイベントに戻るということですね
これを見る限り今現在内藤哲也の思いの比重はIWGP世界ヘビー級王座より
東京ドームのメインの座に思いがあるようだ。
たしかにIWGP世界ヘビー級王座設立の際は最後までそれに抵抗していただけに
その思いは理解できるが、その内藤哲也がIWGP世界ヘビー級王座を穫れば、
どのように扱うかに興味があるのは私だけでないだろう。
はたして内藤哲也が初めてIWGP世界ヘビー級王座を獲ったとき、
かつてIWGPヘビー級王座を獲得したときと同じようにベルトを投げるのか?
もしくはそれとは逆の扱いをするのか?
まだ先に話となるが、それらを楽しみにしつつ、今後の新日本プロレスの展開を
楽しんでいきたいと思う。