9.23大田区大会で行われたG1CLIMAX31 Aブロック公式戦、
KENTAvs高橋裕二郎の一戦。
戦前、ここまで熱い戦いになるとは誰が予想しただろうか?
バレットクラブ同士の戦いと言えば、
真っ向勝負という展開になることが少ないわけだが、
今回の二人の戦いは、それを良い意味で裏切る熱い戦いであった。
そんな二人の戦いを見て感動を覚えたファンも多いのではないだろうか。
ではなぜこのような激熱の戦いが生まれたのか?
それはやはり今シリーズの裕二郎の覚醒から来るものではないだろうか。
開幕戦でG13連覇を狙う飯伏幸太を下すという番狂わせを演じた裕二郎だが、
シリーズ前、この予想をしていたファンはほぼいなかっただろう。
言葉は悪いが、今大会も前回同様白星配給係になるのではと思っていたファンも
少なからずいたかと思う。
だからこそ開幕戦の結果は驚きをもって迎えられたわけだが、
逆にこんな裕二郎を見たかった!
そのように思ったファンもまた数多くいたはずだ。
そんな中迎えた今回のKENTA戦。
あの飯伏戦はフロックではないのか、この勢いは続くのだろうか、
まだそんな思いでこの戦いを見ていたファンもいたかと思う。
しかしそんな思いはこの試合を見れば全くの杞憂であった。
ファンの期待通り、いや期待以上の戦いを二人は我々に見せてくれたのである。
試合結果としてはKENTAが勝利したが、
この日の裕二郎の動き、気迫などを見ていると、
飯伏戦の戦いは決してフロックではなく、裕二郎の実力であったということだ。
この日のワールドの解説であったデスペラードが言っていた言葉の中に、
『裕二郎はいろいろ諦めているのかと思っていた』という言葉があった。
この言葉はまさに的を得ていて、
正直そのように感じていたファンも多かったはずだ。
縁の下の力持ちと言えば耳障りはいいが、
一レスラーとして上を目指す気持ちを諦めてしまったのではないか、
そう思っていた方も少なからずいたかと思う。
しかし今回のG1を見ていると、
裕二郎はまだまだ諦めていなかったということだろう。
そのきっかけはおそらく戦前のVTRで裕二郎自身が語っていた、
7年ぶりとなる内藤哲也との戦いであったかと思うが、
それは今回は幻となってしまった。
しかし次にもしG1以外で内藤哲也と戦おうとすれば、
裕二郎としてはこのG1でさらなる爪痕を残す必要があるだろう。
別の記事で書いたが、もし内藤哲也の復帰戦の相手が裕二郎となれば、
ファンはもちろん、本人たちにとっても感慨深いものとなるはずだ。
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残り7戦。
裕二郎がAブロックの台風の目となるのか、
大いに注目していきたいと思う。
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