12.9愛媛大会が終わり長きに渡って開催されてきたWTL2021も
残すは最終戦のみとなった。
ここまでの得点状況を整理すると16点のチームが3チーム。
(LIJ、テッカーズ、CHAOS)
そして14点のチームが2チーム(UE、HOT)であり、
優勝争いはこの5チームに絞られている。
そしてこれらの該当チームの最終戦のカードは以下となっている。
内藤・SANADA組=EVIL・裕二郎組
タイチ・ザック組=後藤・ヨシハシ組
オーカーン・ヘナーレ組=タマ・タンガ組
このカード編成を見ての通り今年のWTL決定戦進出争いは
直接対決で雌雄を決するというわけである。
そしてこれらのカードの中で私が最も注目しているのは、
内藤哲也・SANADA組vsEVIL・高橋裕二郎組の一戦である。
名前を見てお分かりの通り、因縁が深い選手たちが
このWTL最終戦で優勝決定戦進出をかけて戦う。
その背景を知るファンとすれば、エモーショナルな思いであるだろう。
そんな最終戦を前に内藤哲也は愛媛大会で以下のことを語った。
↓
そんな広島大会、俺のホームである広島大会の対戦相手は、自称全勝中のEVILと裕二郎。俺を裏切った2人と、あとマネジャーさんもいるのかな? 要するに、3人で来るんでしょ。じゃあもう、最初から3人で入場して、3人でリングにいればいいんじゃない。ハンディキャップマッチでしょ。かまわないよ。俺とSANADAが、そのハンディキャップマッチを難なくクリアしてみせるぜ、カブロン!
(引用:新日本プロレス公式)
俺を裏切った二人。
この言葉が今回の戦いのポイントを集約していると思う。
つまり今回のカードの最大の注目は内藤哲也が自身を裏切ったEVILと裕二郎を倒し、
決定戦進出に辿り着くというドラマをどう見せてくれるのか?ということだ。
そして多くのファンはきっとその展開を待っているだろう。
ファンを大切にし、ファンの気持ちがもっとも理解できる男である内藤哲也が
そんなことに気づいていないわけがない。
しかし別の見方をすれば、そのことは内藤哲也を裏切った二人である、
EVILと裕二郎も十分に理解しているはずだ。
Hotの二人はこのWTLもこれまでの戦い方を貫き、
ファンのヒートを一身に集めているが、
おそらくこの最終戦はこれまで以上の非道な戦法を繰り出し、
LIJの勝利を期待するファンの思いを踏みにじろうとするだろう。
はたして最終戦の結果はファンが求める最良の結果となるのか、
もしくはバッドエンドとなるのか、
WTLを占ううえでも大きな一戦となりそうだ。
そんな激戦が続くWTLだが別の側面で見ると、
同時期に開催されているBOSJとの戦いと言う部分もある。
昨年は最終戦の実質のメインをBOSJに奪われており、
WTL出場選手とすれば今年の最終戦のメインを勝ち取りたい
という思いはきっと強いはずだ。
こちらに関しては最終的には会社判断となるが、
どのチームが決定戦に進出するのかに加え、
どちらが最終戦のメインを飾るのか?というところにも注目していきたいと思う。