内藤哲也のＧ1全線欠場という衝撃的なニュースから、
数日が経過したが、いまだ気持ちの整理がつかないファンの方も多いことだろう。
それもそうだ。
内藤哲也は常々試合を欠場することを嫌い、
全国のファンの皆様に、今の内藤哲也をお見せしたいと公言している男だ。
そんな男が年間最大シリーズであり、
かつドームのメインに戻るには最後のチャンスであると思われた
今回のＧ1を欠場するわけだ。
公開された内藤哲也のインタビューなどを見ても、
いまだ本人も気持ちの整理がつかないようであった。
↓
しかし現実として、これでＧ1を優勝し東京ドームで
盟友鷹木信悟が持つIWGP世界ヘビー級王座に挑戦する
というルートは絶たれたわけである。
今回のケガがどの程度の欠場となるのかは、現時点では判明していないが、
もし年内での復帰が叶うのであれば、内藤哲也はどのような復帰をはたすのだろうか？
まず期待されるのは今回のＧ1で7年ぶりの対決が決まっていた
高橋裕二郎とのNO LIMIT対決だろうか。
予定されていた9.30後楽園のチケットは完売となるほど
注目を集めていただけに、復帰戦に裕二郎が名乗りを挙げる可能性も
大いにあり得るかもしれない。
因縁深い裕二郎との復帰戦がもし決定すれば、
再び大きな話題を集めることは間違いないだろう。
また違った視点で見ると、先日飯伏幸太の復帰戦の相手を務めた
棚橋弘至との対戦も面白いかと思う。
棚橋とのストーリーは現在進行形ではないが、
彼との因縁は多くのファンの方がご存知の通り深いものがある。
新日本のアイコンとして再び棚橋弘至が、
内藤哲也と向かい合うストーリーは話題性も高く、
復帰戦としては最高のシチュエーションとも言える。
昨年のＧ1での二人の激闘はまだ記憶に新しいが、
はたして運命はこの二人を再び導くのだろうか。
おそらく今回の欠場は私の記憶に間違いがなければ、
ＬＩＪ以降では初めてのこととなるだろう。
つまり彼が制御不能なカリスマへと昇りつめて以降、
新日本プロレスには常に話題の中心として彼の姿があったということだ。
欠場機関がどの程度になるかはわからないが、
多くのファンは初めて内藤哲也がいない新日本プロレスを経験することになる。
人はなくして初めてその存在の重さを知る、というが、
まさにその言葉通り、内藤哲也の存在の大きさを知ることになると思う。
しかしこれは個人的な見解であるが、
内藤哲也はドームまでには復帰するのではと思っている。
自ら復帰戦の相手を定め、
ユラユラとこれまで通りの姿でその相手の前に登場するのではないだろうか。
そして再び新日本の中心に立つために最短距離で、
至宝のタイトルを狙うのではないかと思う。
逆転の内藤哲也は道半ばで一旦休止となったが、
それは新たなストーリーのはじまりと考えれば、
また別の楽しみが生まれるというモノだ。
内藤哲也は復帰後、どんなストーリーを我々に見せてくれるのか？
そちらにも大いに期待したいと思う。
最後に。
内藤哲也にはこの欠場を良い休息と考え、
心身ともに癒してほしいと思っているのは
私だけではなく多くのファンの共通の思いだろう。
