前回の記事で間近に迫ったメットライフドーム2連戦の
展望の一部について書いてみたので、
本日の記事では前回書ききれなかったところに
ついて書いていきたいと思う。
前回の記事と併せご覧いただければ幸いである。
では早速本題を進めていきたいと思う。
ゴールデンエースによるUS王座戦
おそらく初日のメインイベントで行われるであろう、
ゴールデンエースによる、初めての日本人対決となるUS王座戦。
このカードに関しては以前にも取り上げたので、
その記事もご覧いただければと思う
↓
上に添付した記事でも触れたが、現在棚橋弘至が持つUS王座は
その目的を考えるとアメリカ(海外)を中心に運用されるべきベルトだろう。
棚橋が奪取する以前はモクスリーやアーチャーによって
AEWなどで防衛戦が行われていたことや
今後定期的にアメリカで興行が行われることを考えると、
この戦いの勝者はその活動の中心がアメリカへ移行することになるかと考えられる。
つまりそれは海外で新日本プロレスを広めるという役割の代わりに
日本でのタイトル戦線からは離れてしまうということになるということだ。
そう考えると体調不良などでここ最近は欠場していたが、
まだ全盛期と言える中にある飯伏幸太がアメリカに行くことは考えにくいところだ。
そのような観点から今回のUS王座戦は棚橋弘至が勝利し、
アメリカで新日本プロレスを伝道する
という新たな役割を果たすのではと個人的には考えている。
海外修行を経ずして新日本のエースとなった棚橋弘至が、
約20年の時を経て海外遠征に旅立つ。
この役割はこれまで数々の功績や実績を積み上げてきた棚橋にとっては、
大きなモチベーションとなる役割ではないだろう。
そのような意味でもこの二人の戦いは、ベルト以外にも
大きなモノがかかっていると言っていいのではないだろうか。
高橋ヒロムはジュニアをさらなる高みへ連れていくことが出来るのか
続いては先日半年ぶりについに復帰した高橋ヒロムが
ロビー・イーグルスに挑むジュニアのタイトルマッチについて書きたいと思う。
先日の復帰戦でいきなりDOUKIとの約30分に渡る激闘を繰り広げたヒロムだが、
試合後のコメントを見ていると、彼はより高い視座でジュニア全体を見ているようだ。
以下にそのコメントの一部を抜粋するのでご覧いただきたい
↓
だったらさぁ、思いついちゃったんだよ。
ジュニアによる、ジュニアのための、 ジュニアの入門テストをやろうぜ。トレーナーはそうだなぁ……( ※ビデオカメラを指差して)金丸さんがいいかなぁ? いや、いいんだ、いいんだ、 コレを一人のファンの意見として聞くか、それとも、 真剣に向き合って、そろそろ考えるべきなんじゃないのか、 新日本プロレス。 (引用:新日本プロレス公式)
これ以外のコメントも含めヒロムが言いたいことをまとめてみると、
ヒロムは欠場中にファンの視点で新日本を見てみると、
ジュニアとヘビーの違いがあいまいになっていることに気づいた。
たしかに体格はジュニアながらヘビー級を主戦場にしている選手は多くいるし、
またIWGP世界ヘビー級王者に名を連ねる3人は元々ジュニアの選手である。
つまりヒロムからしてみると違いがあいまいなため、
生涯ジュニアを貫くという選手がどんどんいなくなるのでは
という危機感を感じているということだろう。
まさにそれは言い得て妙の部分があり、新日本生え抜きの純粋なジュニア選手は
ここ最近はワトくらいであろう。
そのワトも今後身体がより大きくなればどうなるかはわからないかと思う。
そしてそれ以降にも4人のヤングライオン(海野、成田、辻、上村)
が巣立ったが全員最終的にはヘビー級で戻ってくる印象である。
つまり藤波辰爾から始まり初代タイガーマスク、
そしてライガーからヒロムへとつながってきた
新日ジュニアの歴史と伝統が途切れてしまう可能性があるということだ。
今回のヒロムの発言はそれらを危惧したことから出てきた本音の言葉かと思う。
それは当日解説に来ており、ヒロムからのコーチ依頼を受諾した
長いキャリアをジュニア一筋で貫いている金丸義信も同じ気持ちかもしれない。
よって会社に対しより発言権を持つためには王者に返り咲く必要があるということだ。
そういう意味でもヒロムは今回の戦いに強い意志で臨むのではないだろうか。
さて今回でメットライフ2連戦についての記事は終わろうと考えていたが、
今回ではすべてを書ききれなかったので、明日以降も続けていこうと思う。
明日は内藤哲也・オカダカズチカという新日本の二大エースと言っていい
ふたりについて書いていこうと思うのでそちらもご覧いただければと思う。