(出典:新日本プロレス公式)
先日、神宮球場大会の二夜明け会見が行われ、
そこで二冠王者に返り咲いた内藤哲也のオンライン会見が実施された。
すでに多くの皆様もご覧になったことだろう。
もしまだの方がいれば、上記の公式サイトや
新日本プロレスワールドでご覧いただければと思う。
今回の二夜明け会見では前回の戴冠時に出来なかった
二冠王者としてのこれからのビジョンなどを語っているので、
新日本プロレスファンならばこれは必見である。
宣言通りレンタルしていた二本のベルトを取り返した
カリスマはこの会見で何を語ったのか。
当記事ではそちらについて書いていきたいと思う。
この会見で内藤哲也が最も話したかったこと。
それはもちろん二冠王座の今後のビジョンについてである。
内藤哲也の意見は最初の戴冠時からブレてはいない。
二冠を同時に保持したいとは言ったが、同時にタイトルマッチを、
つまり常に二冠をかけて行うとは言っていない。
基本的に二つのベルトそれぞれ別に防衛戦を行い、
より多くのファンにその姿を見せたいということである。
しかしながら現実はチャレンジャー問わず、
二冠王座がかけられタイトルマッチが行われていた。
そうであれば二冠の意味はないので統一し一つにまとめればいい。
それが内藤哲也の意見である。
詳細は以下の内藤哲也のコメントをご覧いただきたい。
もともと俺は2つのベルト同時に保持することを目指した。
べつに俺は統一したかったわけではない。でも、毎回毎回、
2本のベルトが懸けられたタイトルマッチがおこなわれ、
新日本プロレスとしては統一って思ってるんですかね?
まあ、統一なら統一で構わないと思いますよ。だったら、
2本のベルトを1本にまとめればいいんじゃないですか?
その方がわかりやすいよ。
でも、統一じゃないと言うのであれば、やはり俺の希望通り
別々にタイトルマッチをおこなった方がいいと思うし、
お客様も見やすいでしょう。そりゃ、ひとシリーズで2回も
タイトルマッチがあったら、精神的にも肉体的にも
しんどいですよ。でも、これは2本のベルトを
保持した男の宿命かな。たとえきつくても、
それぐらいやりますよ。だから、ぜひ新日本プロレスには、
いや、今日姿の見えない菅林会長には、ぜひ新日本プロレスとし
の見解を示してほしいかな。この先どうするのか。統一するの?
それとも俺の要望通り別々に防衛戦をやっていくの?
そのへんの答え、菅林会長、ぜひ聞かせてください。
(引用:新日本プロレス公式)
今回の内藤哲也の意見も客観的にみれば、極めて正論のように聞こえるが、
果たして新日本プロレスの返答はどのようなものになるだろうか。
現実的に考えると次のタイトルマッチは早くてもG1終了後となる。
もしくはこの二冠王座に関しては、ドームまでタイトルマッチは
行われないかもしれない。
よって時間的猶予はあるわけだが、
今回も内藤哲也の意見は通らないのだろうか。
個人的に思うことは、IWGPヘビー級とICを分割でタイトルマッチを
行うと仮定すれば、チャレンジャーがICのみを指名することがあるのかということだ。
当たり前の話となるが、新日本のレスラーは基本的に全員IWGPヘビー級
というベルトを目指し戦っていると思う。
それを考えれば目の前にそれがあるのに、
わざわざ別のベルトを目指すことはあまり考えられないと思う。
以前の中邑真輔のように、ICに価値を見出していれば話は別であるが。
よって分割での防衛となれば、チャンピオンの方から指名しないと
基本的に成立しないのではないかと思われる。
しかしそれも現実的に考えると難しい話にも思える。
まだ行われる前の話であるが、分割での防衛戦を行うならば、
どうやら工夫がいるような気がする。
であれば、やはり二冠王座は統一したほうがいいのか、ということだが、
この去年から続いている一連の二冠王座の展開のゴールが、
統一のためであればすべては合点いくところがある。
中邑真輔の時代にはNO2のベルト以上の価値があった白いベルトだが、
以降の時代においては、その当時以上の輝きがあったかと言えば、
その答えはNOと言えるだろう。
しかしベルトの封印というのはなかなかきっかけが難しいものである。
そこで封印に向けて考えたのが、二冠王というプレミアムを付けたのちの
統一というものであるのなら、自然に一つのベルトに落ちつくはずだ。
個人的には内藤哲也の言うように、それぞれのベルトの防衛戦を行ってほしいが
来年度のドームでは今年とは違い、統一タイトルマッチとなっているかもしれない。
現状を考えればおそらくこちらのほうが濃厚なのではないだろうか。
二冠王者を提唱し、自らその座に就いた内藤哲也が、
自らの手で統一王座へとする。
このようなことが出来るのは、やはりこの男しかしないのではないだろうか。
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