(出典:新日本プロレス公式)
過去2記事にわたり、8.28神宮大会のメインの2冠戦、
そしてNEVER、ジュニアのタイトルマッチを振り返ってみた。
そちらは以下をご覧いただければ幸いである。
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↓
そこで今回は残りの3試合、KOPW、IWGPタッグ、
そしてオープニングのスペシャルマッチを振り返ってみたいと思う。
この3試合も今後の新日本プロレス全体の展開を考えると、
非常に意味のあるものかと感じた。
では早速始めていきたいと思う。
目次
KOPW2020決定戦4ウェイマッチ
(出典:新日本プロレス公式)
オカダカズチカ・SANADA・デスペラードそして矢野通が参戦した
このKOPW2020決定戦4ウェイマッチ。
なんと初代王者に輝いたのは矢野通であった。
この試合のキーマンになるとは考えていたが、タイトルを掻っ攫っていくとは
まさに大泥棒の面目躍如というところだろう。
しかしよく考えると、このいわゆる何でもありのタイトルに
一番ふさわしいのはこの矢野通かもしれない。
試合後のバックステージでも以下のコメントを残しているので、
今後が非常に楽しみなところである。
オカダくん、ありがとう! オカダくん、ごめん!
堪忍してくれ! ごめん! オカダくん、ありがとう!
オカダくんが提唱したこの『KOPW』、『KOPW』、
最初に獲ったのは俺だ! おい、こんな俺でもタイトル獲れるとは
思わなかったよ。獲れちゃった、タイトル!
それが『KOPW』! こっから俺の好きに……させてもらえるの、これ? させてもらえないの? ファン投票なんだよね?
何でもいいじゃん! 何だってやってもいいじゃん!
可能性が広がるじゃ~ん! やろうよ! みんなやろうよ!
楽しいことやろうよ! 『KOPW』! 『KOPW』!
とりあえず俺が保持者だからな。今年中、防衛していけば、
もっとデカいトロフィーをもらえるって噂を聞いたよ。
(引用:新日本プロレス公式)
そして今回勝敗に関係なく、タイトルを逃すこととなった
デスペラードがさっそく矢野通に対戦を表明した。
そのコメントは以下をご覧いただきたい。
矢野さん! 防衛戦やりません? お願いします。
なんか、せっかくなんだからさ、こういう変則的なスタイルなんだから
ルール持ち合ってさ、投票してさ、楽しもうよ。ね?
(引用:新日本プロレス公式)
この矢野通とデスペラードが語っていることが、
このKOPWが目指す真の姿なのかもしれない。
”何だっていい、可能性が広がる、そして楽しむ。”
この言葉こそ、KOPWのコンセプトを表しているかと思う。
そして楽しむのはレスラーだけではなく、
間接的に参加できるファンも一緒にということではないだろうか。
新日本の今までにない新機軸として発信したこのKOPW2020.
まずは上々の立ち上がりとなったかと個人的には感じている。
IWGPタッグ選手権
(出典:新日本プロレス公式)
結果としては大方の予想に反し、ゴールデン☆エースが敗れ、
タイチ・ザックのデンジャラス・テッカーズが防衛を果たした。
そして試合後のゴールデン☆エースのコメントを見てみると、
このタッグはここで一旦一区切りということのようだ。
この試合結果から感じたことは、やはり棚橋弘至、そして飯伏幸太は
タッグ戦線を中心とするのではなく、G1以降大きな動きが予想される
シングル戦線へと参入するということである。
よく考えるとこの二人は昨年度、そして2年前のG1覇者である。
特に飯伏幸太に関しては、現在のトップ4と言われている立場だ。
棚橋から神を継承するのであれば、やはりシングルでの実績が必要とされるのだろう。
一方棚橋弘至に関しては今後どのような道を考えているのだろうか。
飯伏に神継承を任せたように、本当のトップ戦線に返り咲くことは難しいと
本人もどこかで感じているのかもしれない。
しかし棚橋弘至は誰にも替えの利かない新日本のエースである。
そして彼は超あきらめが悪い。これはもう長所と言っていいだろう。
他のレスラーには見えない細い糸をたぐってでも、
自身が目立つ、そして活きる展開を作っていくはずだ。
あきらめの悪い棚橋弘至は、私は嫌いではない。
スペシャルシングルマッチ
(出典:新日本プロレス公式)
この試合が神宮に決定したとき、マスター・ワトのための試合かと
考えたのだが、ヒールマスターはそんなに甘くなかったということだ。
最後は解説のミラノコレクションATが妙技とうなった丸め込みで、
髪もケツも青いと言っていたワトを一瞬にして葬り去った。
この試合を見て金丸義信のすごさを改めて認識したファンも
きっとたくさんいたことかと思う。
そしてジュニアのチャンピオンには、
今大会でヒロムを下した石森太ニがその座に就いた。
ご存じの通り、金丸と石森は因縁深き間柄である。
ヒールマスターの挑戦を願っているファンはきっと私だけではないだろう。
まとめ
今大会は真夏の野外大会ということもあったかと思うが、
全6試合。そして試合時間も最長で25分強と非常にコンパクトなものであった。
そして画面を通し試合を見ていても、
良い意味でテンポよく感じたことは事実である。
1大会で多くの試合、そして長時間の戦い、
それはもちろん楽しみが多くあるということであるのだが、
ある種の間延びを感じることも事実であろう。
ファンにとって程よく感じる試合数や試合時間はさまざまであるかと思うが、
これまでの興行を見直す機会になったのではないだろうか。
来たるG1クライマックスも例年とは違い、コロナ禍の影響で、
1大会で行われる試合は公式戦のみとなりそうである。
つまり前哨戦のタッグマッチがなくなり、より公式戦の濃度が増すということだ。
実際にファンの皆様がどう感じるのかは、やってみなくてはわからないが、
神宮大会同様、試合に対する集中力が高まることは間違いないだろう。
秋に初めて行われるということと同様、
今年のG1に関してはいろいろな変化があるが、
これからもその変化をファンとして楽しんでいきたいと思う。
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