3.5後楽園ホールからついに開幕した新日本プロレス春の最強決定トーナメント
NJC2023。
超満員札止めの観衆を集め行われたこの大会では、その1回戦2試合が開催された。
この日はセミファイナルで内藤哲也vsエル・ファンタズモ。
そしてメインではSANADAvsタイチが行われたが、
戦前の注目度としては事前優勝者アンケートでトップの票を集めた
SANADAが戦うメインの方が高かったかと思う。
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ここまでSANADAが注目と期待を集める理由は、
ファンの方ならご存知の通り、SANADAは新日本プロレス参戦後、
初めてと言っていいスランプに陥っているからだが、
それに伴い環境を変えるための様々な噂が飛び交っている。
LIJやひいては新日本プロレスからの離脱など、
環境を変える意見が飛び交っているが、そんな中SANADAが何を見せるのか、
そのあたりに多くのファンが注目していたはずである。
さてそんな状況の中始まった試合だが、序盤にSANADAはタイチにこのような言葉を
投げかけられるなど苦戦が目立った。
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SANADA、気持ちが入ってねえんだよ! そんな中途半端な気持ちだったら、さっさと辞めちまえ!
しかしタイチのステップキックや張り手を境にし、
一気にSANADAも覚醒してきた。
そんな中熱い攻防が繰り広げられたが、試合を決めたのはSANADAの新技であった。
この日SANADAが見せたのは、ジェイ・ホワイトのブレードランナーにも似た、
変形DDT(名称未定)であったが、これには大きな意味がある。
なぜなら以前SANADAは現在のプロレスの風潮に対しこんな発言を行った。
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頭から落とすだけがプロレスじゃねえんだよ
これは大技が連発される現在のプロレス界に向けたアンチテーゼだが、
もしかするとその呪縛に取りつかれていたのはSANADAなのかもしれない。
その想いを証明するようにSANADAはインタビューでこのように語っている。
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もちろんポリシーは大事ですけど、結果が出ない時期を過ごして、そこにとらわれすぎると成長が止まってしまうんじゃないかと思ったんです。環境のことをどうこう言うよりも先に、まずは自分を変える勇気を持たないといけないなと。自分の成長を止めてしまうようなポリシーがあるんだとしたら、それを捨ててでも変わることを選びました
自分のポリシーを捨ててまでも変化することを選んだSANADA。
圧倒的ポテンシャルを持つこの男が迷いをなくせば何も怖いものはないだろう。
そうなると注目されるのはSANADAがこのまま一気に頂点に駆け上がるのかであるが、
次戦の相手は現STRONG無差別級王者KENTA、
そして順当なら3回戦の相手はLIJの盟友内藤哲也である。
はたしてSANADAはこの難敵そろいのブロックを勝ち抜き、
ライバルと言われるI男が持つWGP世界ヘビー級王者の元にたどり着くことができるのか?
引き続き注目しておく必要があるだろう。