ヒール同士のタイトルマッチというシチュエーションにもかかわらず、
最後は圧倒的な多幸感に包まれて大会が終了した6.1後楽園大会。
試合は25分を超える熱闘の末、デンジャラス・テッカーズがGoD下し、
長きに渡る抗争に終止符を打った。
ここからタッグ戦線はこれまでの両チームの抗争という展開が終わり、
新しい局面を迎えることになるだろう。
そこで今回の記事では、今後のタッグ戦線がどのように展開されるのか?
そのテーマについて書いていきたいと思う。
先日のタイトルマッチの後は次の挑戦者候補が名乗り出てくる展開ではなかったが、
新日本を見渡せばその候補となるチームは数多く存在している。
その中でも私が考える筆頭候補はUEのオーカーン・コブ組、
もしくはオーカーン、ヘナーレ組である。
まもなく行われるドミニオンの飯伏戦の結果で
コブはシングル戦線に進む可能性があるが、
オーカーンと組み、このタッグのベルトを狙う可能性もあるだろう。
またコブがシングル戦線に進めば、オーカーンがヘナーレと組み
タッグのタイトルに照準を合わせるということも考えられる。
もし二人がタッグのタイトルを獲得すれば、
新日本では初めてのタイトル戴冠となる。
オスプレイが無念のベルト返上となった今、UEは逆襲に燃えているだろう。
そう考えると彼らがタッグ戦線に進むことは十分に考えられるかと思う。
次に本隊を見てみるとやはりゴールデン☆エースの二人になるだろうか。
現在飯伏は世界ヘビー級王座を失い、棚橋もNEVER王座から陥落した。
この二人が再びトップ戦線に返り咲くには、その足掛かりが必要だが
それをこのタッグタイトルに求めることは十分に考えられそうだ。
以前にもタッグタイトルを戴冠した二人だが、
その時はすぐにタイトルを手放してしまい消化不良に終わったといっていいだろう。
はたして新日本最高のベビーフェイスタッグが
再びタイトル奪還に名乗りを挙げることはあるのだろうか。
その他に個人的に見てみたいのは内藤哲也がNEVER6人タッグに続き、
このIWGPタッグ挑戦に名乗りを挙げることだ。
鷹木信悟、SANADA、どちらと組んでも内藤哲也がタッグ戦線に乗り込めば
大きな話題になることは間違いないはずだ。
またタイチともこれまでの戦いで数々の因縁があるだけに、
もしこの戦いが組まれることがあれば、
前哨戦から見どころ満載の展開が見られるはずである。
タッグ戦線に新風を吹かせるという意味では、
この内藤哲也の参入というのは良いアイデアと思うがいかがだろうか。
その他にもいろいろなチームの挑戦が考えられるが、
シングルのみならずタッグ戦線を盛り上げることは、
新日本全体を盛り上げるためにも必要不可欠と言えるだろう。
これまである意味軽視されていたNEVER6人タッグが、
ここ最近価値を高めているように、
戦いの展開によってはファンから認められることは証明されている。
それと同様に軽視されていると言えるタッグ戦線も
今回のデンジャラス・テッカーズ戴冠から新たな世界観を作り、
素晴らしい戦いを見せることが出来ればれば、
その価値が高まることも大いにあり得ることだろう。
この先、そんなタッグの価値が高まるような展開を期待しつつ、
次の挑戦者の登場を待ちたいと思う。