シリーズを通し4.8万人の動員を記録し、先日終了したG1CLIMAX32。
最終的にはオカダカズチカの2連覇という結果となったが、
優勝したオカダ以外にも各ブロックを盛り上げ、
多くのファンを沸かせた選手たちが多数いたことは
皆さんもきっと感じていたことだろう。
そこで今回の記事では個人的な部分も含めながら、
G1を盛り上げた選手たちについて進めていきたいと思う。
まず優勝したオカダと同ブロックであったAブロックからは
やはりそのオカダを唯一下したジョナということになるだろう。
その160キロという規格外の身体を活かしたファイトと
その体型に見合わぬ躍動感あふれるスタイルは、
モンスターブロックと呼ばれたAブロックでも、
ひときわファンの注目を集めたかと思う。
そしてジョナの凄さはリーグ戦でコブ、オカダを連破した時、
一気にファンに知れ渡ったと言えるだろう。
次の来日が早くも期待されるジョナだが、
はたしてこのままの勢いでタイトル戦線へと
昇りつめることは出来るだろうか。
つづいてBブロックからは、
現IWGP世界ヘビー級王座ジェイ・ホワイトを破り
準決勝へと進出したタマ・トンガを挙げたいと思う。
今年創設時から在籍していたバレットクラブを追放され、
本隊入りするという大きな転機があったタマだが、
今回のブロック突破という結果は、
それが間違えていなかったということになるだろう。
また別の見方をすると飯伏幸太が不在の今、
本隊でシングルのベルトを狙える選手が不足しているだけに、
ユニット抗争が基本である新日本プロレスでは大きなチャンスであるとも言える。
おそらく次期シリーズにジェイ・ホワイトとのタイトルマッチが
組まれるかと思うが、はたしてシングルプレイヤーとしても
覚醒したタマ・トンガが一気に頂点に立つことが出来るのか。
大注目の一戦となることは間違いないだろう。
そしてCブロックであるがここは個人的な意見として、
約半年ぶりの復帰となったKENTAの名前を挙げたいと思う。
今回のG1CLIMAX32は戦績としては3勝3敗の五分に終わったが、
自伝の宣伝を軸としたKENTA流の方法で、
G1を盛り上げたことは特筆すべきところだろう。
またリング上においてもブランクを感じさせず
硬軟入り混ぜたスタイルで棚橋弘至や後藤洋央紀を撃破した。
この史上最悪の乱入者と呼ばれる男が次に狙うのは
どのタイトル、そしてどのレスラーになるのか?
引き続きKENTAの動向にも注目しておきたいと思う。
そして最後のDブロックはなんと言ってもデビッド・フィンレーだろう。
今回G1初出場となったフィンレーだが、いきなりオスプレイと
鷹木信悟という本命視された二人を破るというアップセットを起こした。
青い目のヤングライオンとして新日本に参戦した、
このプロレスサラブレットは、その生い立ちとは違い、
同期とされるジェイやジュースから大きく遅れを取っていたが、
今回のG1での活躍と、まもなく行われるであろう
オスプレイとのUS王座戦の結果いかんでは一気にトップグループに
参入する可能性も大いにあるかと思う。
はたしてフィンレーはこれまでの遅れを取り戻し、
新日本の核となるレスラーへと昇りつめることが出来るだろうか。
さて今回の記事では各ブロックから、このG1で輝いたレスラーを
個人的な視点で抽出してみたが、ご覧の皆さんはどのような印象を
受けただろうか。
シリーズが小休止している今こそ皆さんも
今回のG1CLIMAX32を振り返り、今一度楽しんでみてほしいと思う。