5.28大田区大会で行われた新日本プロレス年に一度のジュニアの祭典、
BOSJ30の優勝決定戦。
その優勝決定戦は準決勝でマイク・ベイリーを下したマスター・ワト。
そして同じく準決勝でエル・デスペラードを下したティタンが対戦したが、
24分を超える激闘の末、マスター・ワトが勝利し悲願の初優勝をはたした。
思えばマスター・ワトはコロナ禍が始まった2020年に凱旋帰国し、
その場所も無観客試合であったかと記憶している。
その影響か、凱旋帰国当時はあまり高い評価を得られなかったワトだが、
それから3年ついに一つの大きな結果を残した。
そうなるとあとはジュニア至宝のベルト戴冠が目標となるが、
さっそく試合後現王者高橋ヒロムを呼び出しドミニオンでの挑戦を表明した。
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■ワトのマイクアピール
「ヒロム! いや、ヒロムさん! 少し、ここに来てください(場内拍手&歓声)」すると「ヒロム」コールが発生し、ヒロムはリングに戻る。
■ワトのマイクアピール
「ヒロムさん! 堂々と、やっと! ここまで来ました(場内拍手&歓声。ヒロムも拍手を送る)。『BEST OF THE SUPER Jr.30』覇者として! あなたの持つIWGPジュニアヘビー級王座に、挑戦させてください(場内拍手&歓声)」続いてヒロムがマイクを握る。
■ヒロムのマイクアピール
「ワト、すばらしかった! 本当におめでとう!(場内拍手)。ジュニアの新しい扉、開いたね!((場内拍手&どよめき)。
でも! どんな扉を開けようが、そこに待ってるのはこの俺だ!(場内拍手&歓声)。ワト! オマエの挑戦、喜んで! お受けします(場内拍手&歓声)」そしてヒロムは拍手を煽ってからリングをあとに。
■ワトのマイクアピール
「ありがとうございます! 場所は、俺の地元!(場内どよめき)。大阪城だ!(場内拍手&歓声)。
(するとヒロムが『楽しみにしてるぞ、ワト~!』と叫び、場内は拍手を送る)
俺はもう一つの目標を叶えます! そして! もう一つの新しい新日ジュニアの扉を開くのは、俺だ!!(場内拍手&歓声)」
上記がその時の一連の流れであるが、ヒロムから祝福を受けた時のワトは
本当にうれしそうだった。
プロレスラーとしてはいけないのかもしれないが、
一瞬当時の先輩高橋広夢と後輩川人拓来に戻った瞬間であったかもしれない。
そう感じたのは私だけではないだろう。
そんなやり取りの末、決まったであろう次のタイトルマッチだが、
地元大阪でワトは一気に頂点に駆け上がることはできるだろうか。
しかし現在の新日本プロレスジュニアの象徴である高橋ヒロムは
あまりにも高い壁であるといえるだろう。
ヒロムとしても連続防衛記録やケガで欠場中の石森太二との防衛戦を
望んでいるだけに、ここで後輩のワトには負けられないところだろう。
はたしてドミニオンではワトが一気に時代を変えるのか?
もしくはヒロムが高い壁としてそびえたつのか?
大注目の一戦となることは間違いないだろう。
そして今回の大田区大会でのもう一つの注目ポイントであった
辻陽太の登場であるが、結局辻が登場することはなかった。
これによりドミニオンでのSANADA戦は
全くの前哨戦なしでのタイトルマッチとなるが、
見方を変えればここでタイトルを獲得すればそのインパクトは絶大だろう。
つまりワトがジュニア王座を、そして辻がIWGP世界ヘビー級王座を
ドミニオンで獲得すれば、時代が大きく変化することになる。
そんな新日本プロレスとしても節目になるかもしれないドミニオンは
6.4大阪城ホール 16時スタートだ。