2.24札幌大会のメイン後、サプライス的にリング上で向かい合った。
内藤哲也とオカダ・カズチカ。
新日本プロレスを象徴する二人はこれまで、さまざまな場面でしのぎを削ってきたが、
オカダ・カズチカの新日本プロレス退団により、二人の関係は一旦区切りとなる。
これにより今後内藤哲也は新日本プロレスのトップとして、
ほんとうの意味で団体を牽引する立場となり、
またオカダ・カズチカは所属先は現時点で未定だが、
アメリカマット界での活躍が期待されている。
そんな二人がそれぞれの言葉で、お互いにエールを送りあった。
まず内藤哲也であるが、2,24札幌のバックステージでオカダに対し、
このようなコメントを残している。
👇
凱旋帰国後のオカダの活躍がなければ、俺が挫折することはなかったでしょう。でも、その挫折があったからこそ、たくさん悔しい思いをして、そして悩んで、メキシコに行ってロス・インゴベルナブレスに出会ったわけで。そういう意味で、俺はオカダに感謝してるよ。このリングを離れるんだろ? じゃあ、さっさといなくなれよ。…でもオカダ! またどこかで会おうぜ、カブロン!
ご存知の通り、内藤哲也はオカダ・カズチカが新日本プロレスで台頭するまでは、
棚橋弘至の系譜を継ぐ次期エースと期待されていたが、
オカダの出現により、その道を絶たれ迷路に迷ってしまった。
それを覆すためメキシコでロス・インゴベルナブレスと出会い、
生まれ変わり、制御不能なカリスマとして時代をつかんだ。
つまり今のLIJとしての内藤哲也を生んだのは、オカダ・カズチカとも言えるわけだが、
それを彼なりの言葉で感謝していると、今回のコメントでは伝えていると思う。
それに対しオカダ・カズチカは東スポインタビューでこのように答えている。
👇
行くなら出ていけよ』みたいな感じじゃないですか、どちらかというと。それだけ特別だと思ってくれてるんですかね。それはうれしいことですし、だからこそ次もしっかり活躍しなきゃダメだなと
内藤さんの方が年上ですけど、ちゃんと引っ張っていってよって。そこまで心配してないですけど、本当にリードしていってほしいというか。お客さんだけじゃなく、選手も。どれだけ好き放題やっても『内藤哲也についていったら間違いないよね』と言われることをしてくれたら、うれしいですよね
これはオカダにしか言えない言葉かと思うが、
内藤哲也の台頭は、オカダという強大な対立軸があってことでもあった。
つまりオカダを触媒として自らを大きくしていったわけだが、
今後はその対立軸がなくなり、自らがその立場にならないければいけない。
そのようなことをオカダは言いたいのかと思うが、これは正論でもあり、
だれもがその景色を見たことはない。
別の見方をすれば、それは新たな新日本プロレスの景色とも言えるが、
団体の浮沈は内藤哲也にかかっているとも言えるだろう。
それだけその立場を担ってきたオカダの言葉は重いといえるかもしれない。
おそらく近々には新日本プロレスではNJCの概要などが発表され、
またオカダ・カズチカの移籍先も公表されることになるだろう。
はたして一旦離れた二人の道は再び交差することがあるのか?
なにが起こるかわからないプロレス界ということを考えれば、
答えはYESでないだろうか。