8.10船橋で行われたG1クライマックス33の準々決勝。
この戦いの勝者が8.12両国大会で行われる準決勝へと進むわけだが、
その進出を巡る戦いは熾烈を極めた戦いが続いた。
そんな白熱の試合が続いた準々決勝をここから振り返ってみよう。
まず準々決勝の先陣を切って行われた第5試合の内藤哲也vsヒクレオの一戦。
前日の棚橋弘至戦では終始受けに回っていた内藤哲也だが、
この一戦では打って変わりペースを握り続けていた印象であった。
別の見方をすればそれは敗戦と紙一重とも言えるが、
この日は最後まで押し切り準決勝一番乗りを決めた。
これでまずは自身7年ぶり3回目のG1制覇に向け第一歩を順調に踏み出したと言えるだろう。
そして第6試合はウィル・オスプレイvsデビッド・フィンレーの一戦が行われたが、
この戦いは今回の準々決勝の中ではもっとも好勝負と思えた。
この試合はここまでのフィンレーの戦い方とは一変し、
セコンドが介入する形となったが、最終的にはそれもはねのけ
オスプレイが2年連続の準決勝進出をはたした。
これにより準決勝のカードの一つは内藤哲也vsウィル・オスプレイとなったが、
このカードは昨年と同じ組み合わせとなった。
昨年はオスプレイが勝利し優勝決定戦に進出したが、
はたして今年は内藤哲也のリベンジとなるだろうか。
そしてセミファイナルでは現IWGP世界ヘビー級王者のSANADAと
EVILという元LIJかつ元タッグパートナーという因縁の一戦が組まれた。
この日のEVILは東郷の介入は少なからずあれど、
ほぼ自身の力での戦いを選択したとように感じだ。
その結果、最終的には現王者を倒し初の準決勝進出を決めたのだから、
やはりこの男の本当の実力は高いものであることは間違いない。
もしEVILがこの勢いでG1制覇まで駆け上れば、
日曜日の両国は史上最悪のバッドエンドということになるだろうが、
はたして闇の王の悲願の初優勝は達成されるだろうか。
そして準々決勝の最後を締めるメインイベントは、
やはり真打ちであるこの男が締めた。
そうそれは新日本プロレスの象徴、オカダ・カズチカである。
この日の準々決勝ではザック・セイバーjrとの一戦となったが、
押し込まれる場面があったとは言え、盤石の強さで3連覇にまた一歩コマを進めた。
これによりもう一つの準決勝のカードは、オカダ・カズチカvsEVILというカードになったが、
このカードと言えば2017年のG1の大阪大会を思い出すところだ。
この2017年のG1ではEVILがオカダを倒し会場を爆発させたが、
はたして6年ぶりにその再現が見られるのかに注目したいと思う。
その上で決勝のカードが内藤哲也との対戦となれば、
エモーショナルな戦いが見られることになるが、
はたしてどのような結末となるだろうか。
そんな準決勝が行われる両国国技館は本日17時よりスタートとなるが、
新日本プロレスの今後を占う上でも見逃し厳禁の大会となることは間違いないだろう。