（出典：新日本プロレス公式）
新しい配信映像を探すため、新日本プロレスワールドを見ていると、
フリー映像でこの試合を見つけた。
それはNJC2016年決勝戦 内藤哲也対後藤洋央紀の映像だ。
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この大会で内藤哲也が優勝し、その後の両国で
初めてIWGPヘビーのベルトを巻くことになるわけである。
当記事ではそちらの感想などを書いてみようと思う。
まず感じたことは内藤哲也への現在との声援の違いである。
現在は皆さんもご存知の通り、内藤哲也の入場曲がかかり、そして登場となれば
会場は内藤コール一色である。
しかし当時はまだヒール色が強かったということ、
そしてロスインゴ自体も現在ほどの人気を獲得していなかったためか、
内藤哲也が姿を見せても、内藤コールが沸き立つこともなかった。
むしろ後から入場した後藤洋央紀への声援の方が大きかったくらいだ。
それはもちろん当時の後藤へのファンの期待感であったのだろう。
試合内容は現在と大きな違いはなかったが、
今では見かけないBUSHIのセコンドと介入、
そしてEVILの乱入など初期のロスインゴが垣間見られた。
個人的にはこのあたりのヒール色の強いロスインゴがやはり好きだ。
現在のように大人気ユニットとなり、多数のチャンピオンを抱えていると
この時代のようなことは難しいだろうが、今後も見てみたいと感じた次第だ。
そしてこの試合は内藤哲也が勝利し、優勝したわけだが、
会場はこの1年後のG1優勝時のような大歓声に包まれてはいなかった。
むしろ内藤哲也が優勝したことに戸惑っているような雰囲気であった。
それは最後の大合唱の場面でも感じた。
この映像を見ると大合唱とは呼べず、ほとんどレスポンスは無かったわけだ。
つまりそこには制御不能なカリスマと呼ばれる以前の内藤哲也がいた。
しかしこの翌月、両国でオカダからIWGPヘビーを初めて戴冠した時の
内藤哲也は、皆さんも記憶にあるようにファンから圧倒的な支持を獲得していた。
IWGPのタイトルマッチに乱入を繰り返したのにもかかわらずだ。
そういう部分においてもこのNJC決勝戦は貴重な映像と言えるだろう。
なぜならカリスマとなる前の最後の姿と言えるからだ。
それから4年経過した現在、内藤哲也はいまだカリスマであり、かつ2冠王だ。
まさに時代の中心に再び位置しているわけである。
そしてロスインゴというユニットとしてもヒロムの完全復活などもあり、
息を吹き返している状況だ。
5年前、内藤哲也が一人でロスインゴを始めた時、
この姿を予想できたファンはいただろうか。
この姿を思い描いていたのは、内藤哲也自身だけであったかもしれない。
内藤哲也、そしてロスインゴベルナブレスデハポン。
気づけば結成後長い時間がたったわけだが、いまだ栄華を極めている。
これから先、どのような変化が見られるのかは誰にもわからないが、
個人的にはいつまでも見てみたいユニットである。
新日本プロレス NJPW 内藤哲也「INFINITO」パーカー
では今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
