プロレス史上最大の振り幅
(出典:新日本プロレス公式)
まずは上の写真をご覧いただきたい。
今年の1.4東京ドームの棚橋弘至の姿である。
2019年 1.4 メインイベント IWGPヘビー級選手権 対ケニー・オメガ
39分13秒 ハイフライフローでIWGPヘビー級王座に返り咲いた。
それから1年 今年の東京ドームはこうだ。
2020年 1.4 試合なし
これが棚橋弘至の現実である。
上記にも書いたように今年の初め、棚橋弘至はIWGPヘビー級チャンピオンであった。
しかし今、それを克明に記憶しているファンはどれだけいるだろうか?
その王座も約1か月後の2月大阪でジェイ・ホワイトに奪われてしまった。
今振り返ると、そこから棚橋弘至の低迷期が始まってしまったと言えるだろう。
NJCはベスト4止まりとなり、G1ではついに負け越しとなった。
そしてシングルのベルトの戦いに絡むことなく年末を迎えてしまった。
1.5ではクリス・ジェリコとの一戦が控えているが、
新日本本流での戦いではないので、エース的にはそれだけでは満足しないだろう。
落日のエースはこのまま戦いの最前線からフェードアウトしてしまうのだろうか?
それとも太陽は再び輝くのか?
今回はそれらをテーマに書いてみたいと思う。
棚橋弘至の役割
棚橋弘至も今年で43歳となった。
年齢的に棚橋より年長であるのは、第三世代と真壁刀義、石井智弘ぐらいである。
石井智弘はまだ現役感があるが、残りの選手を見ると戦いの最前線から外れて久しい。
棚橋もそんな年代になったということである。
まして流れの速い新日本の中では、年齢的に上の選手が本流を外れてしまうと、
再び戻ることが大変難しいように思う。
10年以上に渡り、新日本を牽引してきたエースだが、
これらを考えるとチャンピオンとしての棚橋弘至の役割は終わってしまったのだろうか
いつか誰にでも来るものではあるが、ついにその時が来たのかもしれない。
では棚橋が今後担うべき役割とは何だろうか?
一言で言うと『新日本プロレスを世の中に広げること』であるかと思う。
語弊が有るかと思うが、チャンピオンにはプロレスラーである以上、
誰にでもなれるチャンスがある。
しかしエースは一人しかいない。つまり代わりがいないということだ。
本人としては戦いの最前線から退くことはもちろん納得いかないであろう。
しかし会社全体、業界全体を俯瞰する視点で、棚橋弘至にしかできないことを、
行っていって欲しいと思っている。
1.4東京ドームへのサプライズ出場はあるのか?
ネット上では囁かれているが、棚橋弘至の1.4のサプライズ出場はあるのだろうか?
今決まっているのは全8試合である。そして開始時間は今年と同様の17時からだ。
次の日も大会があるので、おそらく時間的には例年より余裕があるだろう。
(撤収の時間がないため。)
1試合ずつの時間が長くなる可能性もあるが、
ボーナストラック的な試合を追加することは可能であるように思われる。
しかしインパクトのある対戦相手がいないという現実もある。
ジェリコが1.4にも登場し、解説席にいるであろう棚橋と、
翌日の前哨戦的な乱闘をするということは考えられる。
もしくは棚橋弘至にゆかりのある選手の参戦がこれから決まるのかもしれない。
それがMSGのバトルロイヤルに電撃参戦したあの選手であれば、
東京ドームという大舞台にはピッタリであると思う。
これは当日までのお楽しみとして期待しておこう。
では今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。