4.9両国国技館大会が終わった翌日、
早くも21年ぶりとなる福岡ドーム大会の全カードが発表された。
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期待された他団体からの参戦は見送られたようだが、
両国国技館大会での流れを受けた魅力的なカードが
多数ラインナップされたといっていいだろう。
まずメインイベントは今年3度目となる新日本プロレスの頂上決戦、
オカダカズチカvs内藤哲也によるIWGP世界ヘビー級選手権である。
ここまでのこのカードのプレミア感を考えると、やや多発している印象はあるが、
別の見方をすると50周年はこの二人が中心であるという、
新日本プロレスの意思の表れとも捉えることができる。
前回のタイトルマッチではオカダが、そして先日のNJCでは内藤が勝利したが、
はたして今回の戦いはどちらが勝利することになるのか。
3年ぶりとなる夏開催が決まったG1を占ううえでも重要な戦いとなりそうだ。
続いてセミファイナルにラインナップされたのはSANADAの王者返上により
行われることとなった、棚橋弘至vsウィル・オスプレイによる
IWGP USヘビー級王座決定戦である。
現状のコンディションや実力を考えればオスプレイが有利であることは間違いないが
棚橋弘至にはそれらを超えた何かがあることもまた事実である。
その何かとはいろいろな表現ができるが、最も大きなものは
ここまでのキャリアの中で培った逆境を跳ね返す力であると言えるだろう。
新日本プロレスの数々のピンチを救ってきたエースは、
ここでもその力を発揮し、最強ともいえるオスプレイを倒し、
王者としてSANADAの復帰を待つことができるのか。
もしくはその実力通りオスプレイが勝利し、
それを通行手形にアメリカでのいろいろなアクションにつなげるのか。
この一戦はベルトの今後の方向性を決めるタイトルマッチとなりそうだ。
そして第6試合にラインナップされたのは盤石の王者エル・デスペラードに
最強の挑戦者と言われる石森太二が挑むIWGPジュニアヘビー級選手権だ。
王者のデスペラードが言うように石森の実力の高さは広く知られているおり、
戴冠後防衛を重ねてきたデスペラードにとっても、今回はピンチと言えるだろう。
しかしいまだ公言している他団体の選手との防衛戦が実現していない
デスペラードにとっては、それを実現するためにも負けられない一戦である。
はたしてBOSJ前最後のタイトルマッチとなるこの一戦に勝利し、
王者としてBOSJに向かうことになるのは、どちらになるのか。
激戦必至のこの戦いも大きな注目を集めることになるだろう。
さてこの福岡ドーム大会ではその他にもタイトルマッチが予定されているが、
それらのタイトルマッチについてはまた別の記事で書きたいと思うので、
そちらもご覧いただければ幸いだ。