”完黙”の理由
先日東京スポーツの記事にて、内藤哲也の言葉が聞けた。
内容をまとめると、
言葉で返したい気持ちはあった。しかしそれに集中できない理由があった。
詳しくは言えないが、余裕がなかったことは認める
ということである。
つまりノーコメントが続いた理由は、自身の不調からくる余裕の無さであると、
内藤哲也自身が認めたというわけだ。
その不調が、身体的なものなのか、また別の部分のものなのかには言及していないが、
これまでと違う何かが、内藤哲也の中に起こっていたということである。
楽しみにしてくれているファンのために、今の内藤哲也を見せるという己のポリシー
に基づき可能な限り出場を続けている内藤哲也。
それが現在の人気獲得した要因であることは事実だが、
それに限界が来たということなのか。
内藤哲也とて生身の人間。
故障歴のあるヒザの具合も含め、身体が悲鳴を上げても不思議ではない。
もしこれが事実なら、次のシリーズまでにしっかりとケアしてもらい、
ドームには万全の状態で臨んで欲しいと思う。
しかし逆説的に考えると、これはその不調がなくなればこれまでの鬱憤をはらすかの
ように、また制御不能な発言でファンを魅了してくれるのではと考えられるのではないか。
このノーコメントの期間で、ファンの内藤哲也の言葉への飢餓感は相当高まっている。
誰しもが内藤哲也の口から発する言葉で、今の気持ちを知りたがっていると言える。
実際、自分もその中の一人である。
そう考えると次回の出場と思われる、
12.19後楽園ホールから潮目が変わるのではないのだろうか?
このオフ期間中でその集中できなかった理由を解決し、心身とも万全の状態となれば、
再び自らの口でリング上、リング外問わず語るのではないかと思う。
もし本当にそういうことになれば、これまでの溜めがあった分、
その言葉の力はより大きくなるはずだ。
そうなればドームまでの機運、そしてファンのテンションも高まることは間違いない。
もしこの展開を内藤哲也が狙っていたのならば、スゴイと素直に思う。
溜めてからの逆襲というのは、内藤哲也のファイトスタイルにも類似している。
相手の技を受けて、さらに受けてからの逆転のディスティーノ。
ノーコメントを長期間続けてからの、言葉の逆襲。
もしこうなれば、ファンとしても痛快この上ないと思う。
いよいよ逆転の内藤哲也は、言葉でもその力を発揮するということであろうか。
このオフ中も内藤哲也には注目である。
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