12.22に開催された新日本プロレ後楽園ホール大会。
この日をもって年内の新日本プロレスの興行は終了し、
次の大会はいよいよ1.4東京ドームWK18ということになるが、
そのWK18のメインで対決するSANADAと内藤哲也がこの日の前哨戦でも対戦した。
試合に関してはLIJの辻陽太が上村優也に丸め込まれ、J5Gに軍配が上がったが、
試合後内藤哲也はマイクを握りここまで沈黙を続けるSANADAを挑発した。
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第7代IWGP世界ヘビー級チャンピオン、SANADA! ノーコメントもいいけど、今日は超満員の後楽園ホールにお越しくださったお客さまに! ぜひ来年の抱負、ドームに向けての意気込みを語ってくれよ(場内拍手&歓声)
それに対し王者のSANADAはいつものように、こう返答した。
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内藤さん、たいへん申しわけないんですけど(場内は『エーッ!』と反応)、勝ったのはJust 5 Guysなので、帰っていただけないでしょうか?(場内声援&ブーイング)
年内最終戦を締める立場であるSANADAに対する場内のブーイング。
SANADAは多くを語らないことで、発信を続ける内藤哲也に対抗しているが、
この反応が現在のファンの想いを反映しているのかもしれない。
つまり直前となった現時点のファンの期待感は圧倒的に内藤哲也にあるということだ。
これについてSANADAは東スポ紙上にてこのように語っている。
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内藤哲也が持つ発信力に変わる新しいトレンドが必要とこの記事では語っているが、
内容を見る限り具体的な対案は見当たらない。
SANADAはおそらく言葉が評価される現代のプロレスに警鈴を鳴らしており、
実績を出した選手が評価されるべきだと言いたいのかと思うが、
プロレスというジャンルを考えると、その両方を装備している選手こそ最強だろう。
つまり強いだけでは、そして実績を出しただけでは、
本当の意味でのトップになれないのがプロレスという世界である。
寡黙な王者のSANADAと言葉の力を信じる内藤哲也。
あまりにも対称的な二人の一線は、ある意味イデオロギー闘争という側面があるだろう。
はたして1,4東京ドームではどちらが勝利し、
自身のイデオロギーの正当性を示すことが出来るのだろうか。
そんな運命の決戦まであと10日ばかりだ。