先日の新日本プロレスとABEMAとの記者会見の中で、
1.4東京ドームでのIWGP世界ヘビー級挑戦が発表されたG1覇者内藤哲也。
そんな内藤哲也はG1制覇以降、新日本プロレスから正式に発表がないため、
今回のジェフ・コブ戦を盛り上げる意味でも、自作の権利証を作り
話題を振りまいていたが、24日の本番を前に発表されたことで、
この権利証もいわば意味を成さなくなった。
つまり自身の行動を否定されたということだが、そんな怒りの内藤哲也は
20日の山口大会のバックステージで以下のコメントを残している。
👇
昨日の新日本プロレスの発表見た? 俺、2024年1月4日、東京ドーム大会のメインイベントでIWGP世界ヘビー級王座に挑戦することが決定したんだってさ。俺が憧れを抱き、入門して、そしてデビューした新日本プロレス。俺は誰よりも、この新日本プロレスへのこだわりが強いと思っていたし、そして誰よりも、この新日本プロレスが大好きだった。でも、さすがに昨日の発表を見てあきれてしまったし、新日本プロレスには心底ガッカリしたよ。東京ドームのメインイベントに戻れてたしかにうれしい。でもこれって、本当にこのタイミングで発表しなきゃいけないことだったの? 『G1 CLIMAX』の優勝会見のとき、もしくは日曜日に神戸ワールド記念ホール大会で行われるジェフ・コブvs内藤哲也戦のあとじゃダメだったの? なぜ、このタイミング? 俺は神戸ワールド記念ホール大会にて行われるジェフ・コブとのシングルマッチで、たとえ1分で負けても、30秒で負けても、なんなら5秒で負けても、2024年1月4日、東京ドーム大会のメインイベントでIWGP世界ヘビー級王座に挑戦できるんでしょ? こんな、なんのリスクもないシングルマッチ……頑張ってケガをしたりダメージが残るぐらいだったら、最初から頑張らないでアッサリ負けてしまったほうが得ってことだよね? そんな状況で、俺はどんな気持ちでジェフ・コブとのシングルマッチが行われる神戸ワールド記念ホール大会へ向かえばいいんだよ? そんな状況で、ジェフ・コブはどうやって神戸ワールド記念ホール大会にて行われる内藤とのシングルマッチへのモチベーションを上げるんだよ? 俺のこと、神戸ワールド記念ホール大会を楽しみにしてくれているお客様、そして何よりジェフ・コブのことをバカにし過ぎじゃない? 誰でもいいよ、神戸ワールド記念ホール大会にて行われるジェフ・コブとのシングルマッチの意味を教えてくれよ……カブロン!!
見ての通りかなりのボリュームのコメントだが、要約するとこの挑戦決定の
発表をこのタイミングでしなければならなかったということだ。
もちろん会社は内藤哲也の行動を把握しているわけだから、
普通に考えれば内藤哲也とコブ戦の結果をもって発表するのが筋だろう。
ではこうなることがわかっていながら、なぜ新日本プロレスが挑戦決定を発表したのか?
これを深読みして考えると、あえて会社と内藤哲也の対立構造を作るためとも思われる。
新日本プロレスvs内藤哲也といえば、2016年当時の木谷オーナーを含めた
展開が思い出されるが、このような対立構造を作り、
更に先の展開へ繋げていきたいのかもしれない。
私が思うその更に先の展開は何かというと、それは辻陽太が語ったUS王座封印、
IC王座復活の展開である。
もし本当にこのような展開があるとすれば、それは内藤哲也がIWGP世界ヘビー級王座を
獲得したあとということになるが、その時までに会社と対立構造を作っておけば、
IWGP世界ヘビー級王座を分割する行動に出やすいだろう。
もちろんこれらはここまでの情報をもとに、私が想像しただけの話なので、
現実味があるかは分からないが、こうなると面白くなるのではという思いもある。
よって今後の新日本プロレスはしばらく内藤哲也を中心に動いていきそうだが、
はたして彼はどのような展開を考えているのか?
今後の内藤哲也から目を離してはいけないことは間違いないだろう。