2.28大阪城ホール大会のIC戦の敗戦に続き、
旗揚げ記念日大会で行われたNJC1回戦でも
グレート・オーカーンに敗れた内藤哲也。
2021年を2冠王者として迎えたことを考えると、
わずか2か月強で内藤哲也は
どん底状態に追い込まれたと言えるだろう。
しかしこのような状況のときこそ、内藤哲也は本領を発揮するとも言える。
必ず戻ると宣言した東京ドームのメインの座を掴むため、
内藤哲也は何かを考えているはずだ。
逆転の内藤哲也再び。
今回の記事ではこの状況から内藤哲也がどのようにして這い上がっていくのか。
そのあたりについて書いていきたいと思う。
まず内藤哲也は 1.4東京ドームの2冠戦敗退後のコメントで、
必ずこの舞台に帰ってくると宣言した。
普段必ずという言葉を使わないと公言してる内藤哲也があえて必ずと言って意味。
そこには彼にしかわからない強い思いがあるはずだ。
そして最近その東京ドームのメインという舞台に立つチャンスが、
来年を待たずして狙えることが発表された。
そう、5月に行われるレッスルグランドスラム開催の決定である。
内藤哲也が公言通り東京ドームのメイン返り咲きを狙うなら、
このチャンスをみすみす逃すわけはないだろう。
しかしNJC1回戦で敗退を喫した現状はタイトル戦線という視点で言うと、
かなり後方に置かれている立場であることは事実だ。
また2冠王座が統一されたことでそこに到達するルートは限られたものになり、
全員がそれを目指すことになるので、これまで以上に競争が激しくなる。
このような状況下で内藤哲也はいったいどのように巻き返しを図るのだろうか。
私が考える内藤哲也の巻き返しに必要なポイントは
現NEVER王者の棚橋弘至ではないかと思う。
現NEVER王者棚橋弘至はこのベルトを足掛かりに、
IWGP戦線への返り咲きを狙っている。
また初代統一王者の飯伏幸太からも挑戦を呼びかけられている。
こう考えると実は今の棚橋弘至はおいしい存在であると言えそうだ。
ここ数年は棚橋が内藤哲也を利用しタイトル戦線への参入を図っていたが、
今回はその逆のパターンで内藤哲也がタイトルを狙うこともあるのではないだろうか。
また棚橋を利用してIWGPに向かうのではなく、
棚橋自身が持つNEVERに標的を定めてもおいしいかもしれない。
棚橋弘至がNEVERを巻く時代になったとすれば、
この二人によるNEVER戦もおおいにあり得る話だろう。
棚橋弘至対内藤哲也によるNEVER無差別級選手権。
この組み合わせはまさにドームのメイン級のカードであると言え、
IWGP世界ヘビー級のタイトルマッチにも引けを取らないだろう。
もしそこでファン投票により試合順を決めることにでもなれば、
二人のNEVER戦がメインを取ってもおかしくはない。
このようなことが本当に起これば、ある意味逆転の内藤哲也と言えそうである。
しかし内藤哲也が本当に狙っている東京ドームのメインとは
やはり新春の東京ドームのメインの座だろう。
このメインの座を狙うにはその時点で王者であるか、
またはG1を優勝するか、もしくはG1優勝者から権利証を奪うかの3つのルートがある。
その中で内藤哲也が狙うのはやはり3年ぶりのG1制覇だろうか。
内藤哲也であればどのような方法でもタイトル挑戦は叶うかと思うが、
あえて彼はこの王道とも言えるルートを目指すのではないかと思う。
ファン心理をわかりすぎるくらいわかる男は、
今ファンが自身に何を求めているかを感じているはずだ。
その民意がG1制覇というものであれば、きっとそれを勝ち取りに行くだろう。
現在の統一問題の元を結果的に造ってしまったと言える内藤哲也だが、
それを精算するためにも再びファンに逆転劇を見せる必要があるだ。
カリスマの復活を待ち望んでいるのは私だけではなく、
多くのファンの民意と言えるだろう。