ひーじゃープロレスブログ

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【新日本プロレス】 生存競争が激化していく新日本プロレス

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(出典:新日本プロレス公式)

 

今シリーズ最終戦大阪大会では、全6試合が行われるが、

そのすべてがシングルマッチである。

 

 

すなわちこの大会はビッグマッチにも関わらず、

12選手しか出場しないということである。

 

 

上の写真は公式サイトの特設ページのトップ画面だが、

まさにここに写っている選手しか出場することができない。

 

 

ジュニアの選手は一人として試合が組まれていないし、

ユニットを立ち上げたばかりのオスプレイもしかりである。

(オスプレイはおそらくオーカーンの試合に帯同するはずだが)

 

 

コロナ禍の影響で大会の所要時間も短縮されており、

今の大会の試合数の基本は6試合で構成されている。

 

 

つまり現在の新日本はリング上での競争以外に、

まず試合に出場するというところから競争が始まっているということだ。

これはレスラーにとってはかなり厳しい状況であると言えるだろう。

 

 

今シリーズの試合構成を見ても、すべての大会が6試合で行われている。

そして基本的に出場選手はタイトルマッチに関係している選手のみである。

 

 

THE EMPIREとオカダはタイトルマッチ絡みではないが、

明確なテーマがあり、最終戦にもマッチメイクされているので

例外と言っていいだろう。

 

 

今後この前後半3試合ずつの6試合体制、

そして厳選された選手による体制が続いていくとなると、

必然的に試合が組まれない選手が多く発生することになる。

 

 

そしてこれは一部のトップ選手を除く

選手たちの契約にも影響を及ぼすだろう。

 

 

ましてこのコロナ禍で新日本プロレスの経営も

決して安泰というわけではないかと思われる。

 

 

再開後の大会観客数やチケット販売を見ても、

これまで大会場の満員が当たり前であった光景が、

どうやら戻りきっていないように感じられる。

 

 

つまり規制の上限の観客も動員しきれていないというわけだ。

これは新日本プロレスがどうこうというより、

ファン側の心理状況によるものだろう。

 

 

具体的に言うとこれまで当たり前にチケットを購入していた層が、

感染リスクや声を出せないなどの観戦規制などの理由で

チケット購入を躊躇しているということだ。

 

 

このようなことが要因となり、動員に陰りが見えているわけである。

そうなればしばらくはこれまでの売上が見込めないわけなので、

経営上視線はコストカットに向かうことになる。

 

 

そうなればこれまで年間契約の選手がスポット契約になり、

スポット契約の選手は、貢献度が低ければ

契約更新されないこともあるだろう。 

 

 

もちろん年間契約の選手もプロスポーツ選手と考えれば、

年棒ダウンということもあるはずだ。

 

 

これはつまりより自身で自分の存在価値を高めていかなければ、

この分厚い選手層を誇る新日本プロレスでは

生き残れないということを意味する。

 

 

一般社会ではこのコロナ禍で上記のようなことは

当たり前に行われているが、安泰と思われていた新日本プロレスにも

その波が押し寄せてきたということだ。

 

 

もちろん新日本プロレスも企業であるので、

会社の今後の方向性やビジョンというものがあるはずだ。

 

 

よってその大枠の中で選手たちは自己主張を行い、

自身の存在価値、つまり商品価値を高めていかなければならない。

 

 

プロレス界で商品価値を高めるには、

ファンの心をつかみ後押しされることが必須である。

 

 

ファンが動き、その声が大きくなれば、

それはいわばムーブメントとなり、

必然的に会社にとって必要不可欠な存在となる。

 

 

それを体現したのが少し前であれば内藤哲也であり、

近年ならKENTAということになるだろう。

 

 

今後はそのようなこと、つまり自己プロデュースができない選手は、

会社の後押しがあったとしてもファンに受け入れられず、

その結果必要不可欠な存在になれず、自然に淘汰されることになるだろう。

 

 

これは負の側面だけではなく、考えようによれば、

新陳代謝、世代交代が進むという大きなメリットもあるかと思う。

そう考えればこれも自然な出来事ともいえるだろう。

 

 

先日新春のダブルドーム開催が発表されたが、

現状の流れから考えると、このドームの出場選手も

厳選されることになるだろう。

 

 

しかし生存競争が激化するということは、

会社全体の力が強化されるチャンスでもあると言える。

 

 

そう考えると今の激しい競争という姿は

本来のあるべき姿とも言えるのではないだろうか。

 

 

その結果我々ファンに最高のエンターテイメントを

提供してもらえたら、きっと再びコロナ禍前の

活況を取り戻すのではないかと思う次第である。

 

 

 


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