海野翔太の凱旋帰国というサプライズがあった新日本プロレス11.5大阪大会。
そしてその展開を受けその翌日、次のビッグマッチであるスターダムとの合同興行、
Historc X-overの全対戦が発表された。
これまでの展開を受けおよそ予想通りのカードということになったが、
個人的に驚いたのはその試合順である。
これは多くのファンの方もそうであったかと思うが、
大会のメインは新日本プロレス絡み、
今回ならオスプレイと海野翔太のUSヘビー級王座戦が組まれると思っていた。
しかしふたを開けてみると何とメインはスターダムのアイコン岩谷麻優と
元WWEスーパースターであるKAIRIが戦うIWGP女子王座決定戦である。
もちろんこの二人の戦いがビッグマッチのメインを張る資格は十分にあると思うが、
こと今回の新日本プロレスとの合同興行でメインに組まれるとは、
もしかすると当人たちも思っていなかったかもしれない。
はたして二人の戦いはスターダムのファンはもちろん、
新日本プロレスのファンをも唸らせる戦いとなるだろうか。
そんな今回のメイン決定であるが、これには二つの理由があるのではないかと思う。
まず一つ目であるが、それは木谷オーナーの意向ではないかというものだ。
これはもちろん憶測でしかないが、この新日本プロレスとスターダムの合同興行、
そしてIWGP女子王座も木谷オーナー主導で進んできたと思われる。
そう考えるとこの記念すべき初代王座決定戦が、
ビッグマッチのメインを張るのは
木谷オーナーとしては当然の考えではないだろうか。
日本のプロレス界ではおそらくこれまで行われたことはないかと思うが、
海外の団体では男女混合興行で女子がメインを
務めることはそう珍しいことではない。
常々そのような発言をしている木谷オーナーからしたら、
この初めての合同興行でそれを実践するべきだと進言してもおかしくはないかと思う。
また二つ目の理由としてはこの大会でUSヘビー級王座に挑戦する
凱旋帰国初戦の海野翔太への負担を軽減させるためである。
対戦相手のオスプレイは東京ドームのメインイベントを務めるなど、
ここ最近のビッグマッチのメインの経験値はかなり高いが、
対戦相手の海野翔太は先述したように凱旋帰国初戦となる。
つまりこのUSヘビー級王座戦がセミファイナルになった理由としては、
海野翔太のファイトや、それに対するファンの反応に対し
保険を掛けたということではないだろうか。
もしこの大会で海野翔太がオスプレイを破り王者となれば、
まさに新時代の幕開けに相応しい展開となるが、
そこに至るまでの試合内容も重要であることは間違いない。
そう考えると万が一この試合が噛み合わないリスクも考え、
セミファイナルにマッチメイクしたのではないだろうか。
もちろんこれらの理由は私の憶測でしかないが、
今回の有明アリーナ大会全対戦カードを見てそのようなことを感じた次第だ。
また最後になるがこの有明アリーナ大会は
新日本プロレスワールドでの配信ではなくPPV放送ということになっている。
その価格を含むPPV放送の詳細は執筆時点では判明していないが、
また詳細が発表されれば当ブログでもお伝えしていきたいと思う。
