1.24後楽園ホール大会のメインで行われた
海野翔太&矢野通&オカダカズチカvsSANADA&鷹木信悟&内藤哲也の一戦。
この一戦は2.4札幌で行われる海野翔太vs内藤哲也のSPシングルマッチ、
そして2.11大阪で行われるオカダカズチカvs鷹木信悟のIWGP世界ヘビー級選手権の
前哨戦であるが、結果としては海野翔太のSANADAが敗れるという波乱があった。
思い返すとSANADAは昨年のTV王座決定戦で成田蓮に敗れ、
先日行われたノアとの対抗戦では征矢学にも敗れている。
そして今回の海野翔太からの敗戦。
どう考えても今のSANADAの状態はスランプと言って言いだろう。
そんなSANADAは珍しく後楽園ホール大会の試合後、
このようなコメントを残した。
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自分で考えてる頭と体がうまくマッチしないというか。このままだとダメだなと。自分が築き上げてきたものを、一回ぶち壊さないとダメだなと
自分が築き上げてきたものを一回ぶち壊す。
SANADAのこのコメントはいったい何を意味するものだろうか。
まず考えられるのは自身の立場を変化させるために環境を変化させる。
つまりL・I・Jからの離脱ということである。
2016年4月よりL・I・Jに参加したSANADAだが、
そのポテンシャルを考えれば、ここまでそれに比例した実績を残しているとは
言い難いものがあるだろう。
タッグや6人タッグなどでは多くの戴冠歴があるが、
ことシングルに関しては一度US王座を獲得したのみである。
それも怪我のために防衛戦を行うことなく返上となり、
実質王者としての実績はないに等しいと言えるだろう。
そう考えるとこの辺りで環境を変えるのは考えられることなのかもしれない。
そしてその行先として考えられる筆頭候補はタイチのいるJUST4GUY’Sだろう。
皆さんもご存知の通り、タイチとは同じルーツを持ち、
これまでの対戦などを通してお互いを認め合っている。
またJUST4GUY’Sは現在ヘビー級がタイチ一人であり、
今後の増員を示唆していることからSANADAがこのユニットに動く条件がそろっている。
はたして寡黙なコールドスカルは大きな動きに出るのだろうか。
そしてもう一つ考えられる展開は大スランプから復活し、
タイトル挑戦や獲得などの結果を残すというV字回復という展開である。
このパターンは少し前にジュニアヘビー級でYOHが起こした流れであるが、
これにSANADAが当てはまるとすれば、次のチャンスはNJCということになるだろうか。
そこでSANADAが優勝し、タイトル挑戦のチャンスをつかめば、
一気に浮上の目が出てくることとなりそうだ。
はたしてSANADAはどん底からの再浮上を果たすことができるだろうか。
さて厚い選手層を誇る新日本プロレスでポジションを上げることは至難の業であり、
自らが主張しなければそのまま埋もれてしまうことがままある世界だ。
そんな中でSANADAは自らの殻を破り新しい自分を見つけることができるだろうか。
引き続き注目しておく必要があるだろう。