WK15 1.4東京ドーム大会で自身を裏切ったオスプレイを破り、
復活の狼煙を挙げたオカダ・カズチカ。
その試合でここまで長らく封印してきたレインメーカーを解禁したが、
それが2021年、オカダ復活の号砲となるのか。
今回の記事ではそれらについて書いてみたいと思う。
まずオカダの2020年を振り返ってみると、1.5の王座陥落から始まり、
NJC、そしてG1とここ一番で勝てず、新日本の中心ではなかったと言えるだろう。
その結果、タイトル戦線に絡むこともなく終わったわけだが、
これはオカダ自身の意思によるところも大いにあるかと思う。
そしてその副産物としてKOPWという新たな概念を生み出した。
このタイトルは矢野通により、その価値を高め一定の評価を得ているが、
創設者のオカダの手からは離れている印象である。
そう考えるとオカダカズチカは、本人のコメントにもあるが
この2021年再び戦いの最前線へと戻ってくる可能性が高いと思われる。
そして現在の状況もそれを後押ししていると言えるだろう。
そもそもオカダが去年タイトル戦線に背を向けた理由は、
LIJのお家騒動にベルトが巻き込まれていることであったかと思うが、
現在その2冠王座は内藤哲也の元を離れ、飯伏幸太の手に渡っている。
そして次の挑戦者はおそらくSANADAになるだろう。
つまりこの展開は今後、飯伏、SANADAどちらが王者であっても、
オカダには挑戦するべき理由があるということだ。
飯伏にはG1で負けた借りがあるし、SANADAはご存じの通り、
お互いが認めるライバルである。
この二人が争う展開は、オカダにとっても久々にタイトルを目指す
モチベーションになることは間違いないかと思う。
間もなく始まる次期シリーズではEVILとの抗争が始まるかと思うが、
この抗争の先にきっとオカダはタイトル挑戦を見据えていることだろう。
そしてそれは飯伏ーSANADAの勝者に直接挑戦を表明する可能性もあるが、
個人的にはNJCを経て挑戦を表明するのではと考えている。
レインメーカー復活の時。
つまりそれは今年の春のビッグマッチではないだろうか。
ではもしオカダが再びその腰にベルトを巻いたとき、
どのような挑戦者が待ち構えているだろう。
まずその挑戦者たちは世代的にオカダと同世代が中心となるはずだ。
名前を挙げると、ジェイ、オスプレイ、SANADA、EVILの世代である。
彼らは皆、20代後半から30代前半であることを考えると、
今後新日本の中心となっていく世代である。
今後のタイトル戦線はこの世代が切磋琢磨することになるだろう。
もしこのような展開が現実となれば、
新日本はついに新時代に突入することになる。
それは棚橋弘至、内藤哲也、そしてオカダカズチカではない、
新たなスターの誕生へ向けて舵が切られるということである。
しかし新たなスターが生まれるには、その壁となる強大な存在が必要だ。
かつてのオカダにとって、棚橋弘至がそうであったように、
次はオカダがその存在となるだろう。
そのような大きな存在を乗り越えてこそ、
ファンは共感しその選手を新たなスターとして認めることになる。
そのためにもオカダは再び王者である必要があるだろう。
なぜならその役割はオカダしか出来ないものであるからだ。
レインメーカーの復活。
多くのファンはその姿を期待しているはずだ。