1.8横浜アリーナで行われる新日本プロレスvsNOAHの対抗戦。
両団体の記者会見以降あまり目立った動きはなかったが、
ここに来て少しずつ動きが出てきている。
まず先手を切ったのは新日本プロレスのオーカーンだ。
オーカーンは先日の新日本の後楽園大会の締めのマイクで強烈なコメントを残した。
それはNOAHのことを破産したインディー団体と称し挑発したのだ。
そしてこれに対しNOAHの副社長でもある丸藤正道がSNSでやり返している。
こちらに関しては先日の記事でまとめているのでご覧いただければと思う。
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さて現状のやりとりはここで止まっているようだが、
今後もSNSなどを通じた戦いが起こることが予想される。
対抗戦と言えばやはりこのような挑発合戦は、
戦いを盛り上げる常套手段と言えるだろう。
しかしこの状況の中、元新日本プロレス所属であり、
かつ現在はNOAHに在籍しているあの男が別の視点での発信を行った。
それはリビングレジェンドである武藤敬司だ。
詳細は上に貼った記事を見ていただければと思うが、
武藤が語った内容を要約するとこのようになるかと思う。
昔のような殺伐とした対抗戦ではなく、見ているファンがハッピーになる戦い。
今回の戦いで見せるべきはそのような戦いではないか、ということだ。
いかにもこれは武藤らしい発言とも言えるが、
あのUWFインターとの対抗戦を経験した
武藤敬司が言うからこそ重みがあるともいえる。
古くからのファンの方はもちろんご存知かと思うが、
95年10月9日、団体の威信と存亡を賭けた新日本vsUインターの対抗戦が
超満員札止めの東京ドームで行われた。
そしてその対抗戦のメインを務めたのは他ならぬ当時の新日本のエース武藤敬司だ。
相手の大将である高田延彦を足四の字固めで
下した試合はもはや伝説と言っても過言ではない。
その戦いに敗れたUインターは最終的に消滅したわけだが、
それをリアルタイムで経験した武藤だからこそ
今回は違う趣の対抗戦を見せたいということだろう。
言葉に表すのは非常に難しいが対抗戦として戦いつつ、
協働しプロレスの楽しさを伝えファンをハッピーにさせる。
昭和、平成、令和にわたりトップを張り続ける武藤が言いたいのは
このようなことではないだろうか。
しかし実際に対抗戦となると、今回武藤が語ったような展開になるとは限らない。
まだ選手からは相手に対して多くのコメントは語られていないが、
各選手の気持ちの根底はやるか、やられるか、という思いであるだろう。
また多くのファンも基本的な思いとしては、
いったいどっちの団体が強いのか?というところを見たいはずだ。
事実私もそのように思っている。
はたして今回の新日本vsNOAHの対抗戦は、
これまでの歴史が証明しているように殺伐としたものになるのか?
もしくは武藤敬司が語ったようにハッピーなものになるのか?
引き続き注目していきたいと思う。